第32話 プロローグ と、言うよりも? どうしようもない男……(32)
今迄若い社長等は、男に対して若さに任せた力強い鉄拳を顔の容姿が変わるまで、幾度となく食らわせ続けたのにね。
いざ男が警察に行って傷害事件として訴えると告げると、今のような台詞……。
『頼むから通報をしないで欲しい』と、気落ちをした声色と動揺をした様子で嘆願をしてきたのだよ。
う~ん、でもさ、男は自身の顔が変わる程殴られたのだから、謝罪をしようが許す気はない。
だから自身の唇の端をつり上げにやり、苦笑(くしょう)しながら「慰謝料はいくらくれる?」と、訊ね始めた。
「えっ?」
若い会社の社長等から嘆息が漏れる。
でも、若い会社の社長等から嘆息が漏れようが男は知らぬ顔──。「お前、『えっ?』ではないだろうが?」と、告げてみる。
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