第17話.ミリカは凄い娘!?

〝チュンチュン〟






「何か、スズメ達が話してる」


「え!?ホントか!?」






耳を澄ませて聞いてみた。






「ねぇ、ここにまた人間が来たよ。何でここは、こんなに人が来るのかな?」


「さぁ?どうでも良いよ。知ったところで何にもならないし」






「ホントだ!ホントに喋ってる!! 」


「本当か!?なんて言ってるんだ!?」


「何か、〝また人間が来たよ。ここは、何でこんなに人間が来るのかな?〟〝さぁ?どうでも良いよ〟だって」






この時、ミリカは、動物の言葉が解る事に、自分でも驚いていた。






「そっか~!!」


「でも、ゼドル、ここって人が良く来るの?」


「うん。キレイだし、可愛い動物がいっぱいいて、キレイな花や


植物もいっぱいあるからね。写真家とか、動物好きとか、植物好きとか、色んな人が来るんだ」


「そっか~!!確かに、キレイだし、可愛い動物、いっぱいいるし、空気もとっても美味しいしね!!」


「うん!!でも、それより、動物の言葉が解る人なんて、本当にいたんだ!!」


「え?この世界には、当たり前のように魔法があるのに、他に、


〝動物の言葉が解る〟って能力を持った人、他にはいないの?」


「うん。何か、本には書いてあったんだけど、本当かどうかまでは


解らなかったんだ。まぁ、言い伝えだね」


「へ~!!じゃあ、私って、特別なんだ!!」


「うん!!でも、君、動物の言葉を聞いたのは、初めて?」


「うん!!でも、何か、何となく、昔から、動物の様子を見ると、


その時その時の細かい仕草や様子で、〝どんな気持ちなのか〟とか〝何を考えているのか〟とかは、何となく解るような気はしてたんだけど、それって、普通とはちょっと違うのかな?」


「う~ん・・・良く解らないけど、とにかく、君は凄い人だ!!」


「そうかな!?ありがとう!!」


「うん!!」

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