第三話 太陽の花を採取 後編 その13

「ロールはしてなかったのか」


 リッシュはフレビィレンスに話しかけた。


「うむ、リッシュさん達の動きを見て私達も動こうと思って」


「公式の初イベントの『ジャスティスジャッジメント』を盛り込むとは」


 スファーリアの目がキラリと光った。



 公式初イベントのである『ジャスティスジャッジメント』腐敗した正義をぶっ飛ばそう!というのがコンセプトである。

 レアスナタベータ版から告知がされており、数年間、プレイヤーと運営が一丸となり準備をし、イベントに関係するロールをしたり打ち合わせをした。

 本格的なイベントの前に、ミニイベントを開催し、イベントの運用、トラブルの対処等のノウハウを運営とプレイヤーは連携をしていた。



「『タベリアの街防衛戦』っていうタイトルで、俺は申請したぜ」


「概要はロール中に話した内容でいいのか?兄さん」


「ああ、ま、その話も後でだな」


 リッシュは姿勢を変えた。


「次はフレビィレンスのラップと陣英か」


「アレ凄かったよね、完全にアドリブだよね?」


 絆はフレビィレンスを見た。


「あてくし、ダジャレは得意でしてよ」


 フレビィレンスはドヤ顔をしている。


「あ、陣英さんやリッシュさんと戦った人達に、後でロール参加のご挨拶しませんと」


 フレビィレンスは手をポンと叩いた。


「俺からも挨拶しとかないとな、向こうは向こうでロール中だったらしいしな」


 縁は腕を組んだ。


「その後、太陽の花やら雫を持ち帰って、エンディングだな」


 リッシュは軽くため息をした。


「重ねてお礼申し上げます、皆様、ありがとうございます」


 フレビィレンスが椅子の立ってお辞儀をした。


「いや、構わないよ、こちらありがとうな」


 リッシュが発言すると、各々お礼を再び言う。


「で、みんなは時間大丈夫か?」


 リッシュは軽く右手を振った。


「大丈夫でしてよ、反省会はこれからですわ」


 フレビィレンスは右手を上げた。


「私とひかりも大丈夫だ」


「これからが本番じゃん」


 ひかりの言葉に縁達が頷いいた。


「まだまだ反省会は続きましてよ!」


 フレビィレンスが右手から小さい太陽を出した。




 彼らの反省会はまだまだ続くのであった。

 和服仮面の中の人がひかりのお兄さんという情報や、小錦と絆の三輪談義。

 リッシュの装備品の数や性能、スファーリアの楽器の種類や名前。

 フレビィレンスの特撮好きの話や縁のアイテム所持数等、色々な話をした。

 楽しい時間はあっという間に過ぎていき、解散の時間になった。



 縁はログアウトをする。

 縁から長谷川に戻る瞬間だ。

 長谷川は荒野原と合流をした。



「荒野原さん、お疲れ様」


「えに……あ、長谷川君、お疲れ様」


 荒野原は少し恥ずかしそうにした。


「はは、ゲーム後はそうなるよな」


「うん、そうだね」


荒野原は頷いた。


「あ、荒野原さんさえよければ、どっか寄ってかないか?」


「お、反省会の続き?」


「ああ、今日のロール楽しかったからさ、まだまだ語り足りない」


 長谷川の目は少年のようにキラキラしている。


「オッケー、私も話したり無かったんだ、宝石箱に思い出を入れようか?」


 荒野原は笑った。


「リアルにそれ言われるとハズい、で、何処に行こうか?」


「居酒屋でいいんじゃない?」


 2人の反省会はまだまだ終わらなかった。



 続く。

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