ディープ・サマー

作者 雨下遊

40

15人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

ジャンルがホラーであるこの作品を読もうとしている方は、とうぜん大なり小なり怖い話や心霊現象に興味を持っているのだと思います。
この物語に登場する5人の大学生も、オカルトの魅力に惹かれてオカルト研究会に所属しています。
心霊スポットを探検しては、撮った動画をYouTubeにアップ。そんな彼らの今回の目的は、とある山の中。

ここまで聞いた時点で、こう思う人も多いでしょう。そこ、絶対行っちゃいけないやつだと。
5人も、もしもこれが自分達の好きなホラー映画なら、間違いなく同じ事を思ったでしょう。心霊スポットはヤバいと言うのも、十分分かっているはずです。ですがそれでも、ついつい自ら危険に足を踏み入れてしまうのですよね。
そこに、何が待ち受けているかも知らずに。

ピンチの書き方が凄く上手で、読んでいて何度もハラハラしました。


タイトルにもある通り、これからやってくる夏の物語。暑さも吹き飛ばずような恐怖を味わってはみませんか?

★★★ Excellent!!!

大学のオカルトサークルに所属している五人が、県内のオカルトスポットに訪れたことから始まるこのお話。

もう、読みながら何度も思うんですよ。
思わず、登場人物達に訴えるんですよ。

「そこで止めておけ! もう、お前達十分怖がっただろ!」
「もっと怖い動画をYouTubeにアップしたい? もうそれでいいって!! バズるって!!」

だけど、話は進む。
本当に自然に、矛盾なく、「あいつら」は誘いかけてくるわけですよ。
だから、なんとなく思うんです。

「ここまでは……。大丈夫か?」
「まだいける? まだ、ぎりぎり平気?」

最早、読みながら自分は六人目のメンバーですよ。勝手に。
「早く帰ろうっ」とキャラクター達に訴えながら、でも、「ぎり、まだ行ける」と思いながら、ついて行っちゃう。

で。
気づくと。
もう、逃げられないんですよ……。

後悔しても、もう遅い。
ここは禁忌の地。
そもそも、踏み込んだのが、間違いなのです。

この物語のラストがどうなったか、って?
それはご自身でこの物語に訪れ、そして確認ください。
しっかりと、「帰り道」だけは、確保して。

★★★ Excellent!!!

オカルト研究会に所属する五人組の大学生。
夏休み、心霊スポットを巡る旅行に出かけたのだが……

人里離れた場所にひっそりと栄えている村。
まるで江戸時代のような生活をしていて……

本作はホラーです。
残酷描写ありの本格ホラー。

こういうのは、ぜったい安心できる状態で、「ぎゃーー」と言いながらのほほんと読むに限ります。自分は体験したくない世界がここにあるんです!

鮮やかな描写は淡々とおぞましい世界を読者に届けてくれるのですが、徹底的に残酷で救いのない物語かというと、そうではありません。

読後は爽やかさに似た哀愁を感じます。

蒸し蒸しする夏。
ホラーに興味があるかた、ちょっと覗いてごらんなさい。
すごい世界が待っていますよ。お気をつけて……お戻りください。


★★★ Excellent!!!

大学のオカルト研究会の五人が向かうのは、山奥にある心霊スポット。
本当に何かが起きたら面白い、そんな気持ちで来たのに。彼等が訪れてしまったのは、地図に載っていない、外界との交流がほとんど無い、昔ながらの文化を残している村。一見のどかで、人の良さそうな住人の多いその村は、恐怖の村でした。

山奥にある、外界から隔離された村。ホラー好きとしてはこの設定だけで、つい食いついてしまいました。
この作品の主人公も、大変なホラー好き。だけどきっと彼はこう思った事でしょう。ホラーは見るもので、体験するものじゃない、と。
軽い気持ちで来たはずが、辛くてグロくて苦しくて、大変な出来事に巻き込まれるハメになった主人公達。果たして彼等は、無事に村を脱出できるのでしょうか?

試しに読んでみて、彼等がどうなるか気になった人は、最後まで読むべきです。でないと気になって、夜も眠れませんもの。

★★★ Excellent!!!

えー、ホラーです。
結構怖く、ミステリー要素もあり、グロい部分もエロい部分もあり、「これこれ!こういうのがいいんだよ」というご機嫌なホラー定食です。
そんな中に、作者さんが心の中から抽出したと思われる表現が滲み出ており、妙にリアリティを感じる部分があります。
この作品には色々な要素が隠れており、ネタバレになるといけないのであんまりヤイヤイ書けませんが、ホラー大好き人間の私としてはとても面白かったです。
ホラー好きな人はこれを読んで後悔はしないと思うので、是非読んでみてください。