許(ゆ)れる

ふらふらと外に出て行けたはいつまでか。

毎日何かをすることに気持ちを入れている。

全てが側面であり 対面である。

今、暗がりの天気ばかりを好む

代わり映えのしない明かりが 己の手で開かれる

見えているのだから、彼方も気づいてしまえば

私たちは出会え逢えている。

そして、私にもわかってはいないのだ

けれど、日々崩壊することなく眠りに浸ける

そこに風はなく 感覚は鉛となり 深い沼に落ち着くのだ。

私はここにいるのだ 層して築きあげられる

今が過去になり、惹き図る思い出になる 浸る間もなく

朝が来る 記録された物語は消せることはない

呪いとも祝いともなり その何かを、

大事な何かを探し続けている

今日も鈍色の光 形として、言葉に残せない深々と

ユキを思う 飽きはこない。見えも聞こえもしない、

かすりに近い。知らぬ存ぜぬと。

スクリーンは視界を映し出すだけ。

世界は流され続ける、ありあり、と これは、

先々に続く未来へと翔けることを願い祈る。ばかり。

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