【混濁口】

好きや嫌いがいつからどこかに消えたのか

信じることはやめてしまったんだ

夢見心地でも溺れていることができたなら

苔に蒸された水槽上手く前を向てるのだろうか

居場所がとおい、なんだか。今がいない

矧がれ堕ちた強い力で、なにともなく惹かれたい

どこかに逝って、見つからない、息はとうに出来ている

生は明瞭に場所は居心地良く今、彼方の瞳にどう映るの

振り向かせるほどの価値がない 未だ。終いたい。もうたたもうか。

コトバを持つことがかなわない わたしはみえるのだろうか

何処彼ぽっけにくしゃくしゃに仕舞われたい

記憶に残らないほど薄くていい 誰も目にも同じになれないから

忘れ去られて。今だけ時間を喰らおう 

泡沫を吐いて底に潰れてしまお 意味はない朝の布

洗われて穢れてるから全くの無価値

視界は自然に染まる朝に、きちんと向き合えていますか

背中だけでも。それでも判別できるでしょ、必要なんて大層なものは重いから

骨ばかりの羽根は元から己だけを羽搏かせる織り込まれた泪の意図

何処にも見えない糸が、眩しいだけの光が昏い翳を整形する

歌舞されて着られなくなった洋服と一緒で、 棄てられてしまうまえに

それがお気に入りだったりしたら

はじめから塵だって知ってる 翳でもいいと優しく触ってください

この躯に纏わり重い石を持つ聲だけは高らかに肩を叩けるが

心臓は動いているから人であると思え 置物でもいいってわらってくれ

外から眺めてもよく 一緒にいられそうだから

見上げればよくよくの空が すれ違っては いないのだろうか

痛くないなら構わない位置は 苦楽に冒されても私は、

灰色に視界を遷しても

最期まで思い出さないで、ずっと夜にしてくれれば。

砕けた砂利は莫迦だから信じて

知っているから夢を見れる。

どんなにか楽に破滅に迎えたのだろうかと

底は極楽浄土でしょう なんであれ、信じて織れ

住めば都ってね。見えなくさせること

魅せる世界に入れるのか、小さな箱の中でも

どちらにせよ。幸せに有れと、

だれかに表れるまで姿はわからない、のんだくれが美味しい奇説

ずっと沈んでいる不安だけが私を優しく包みこむ

だから曖昧になあなあに時に流される

此処に決められることが怖い

全ての責任を負わなくてはいけないから

私は悪くないって逃げ道をつくる。ただ自分が楽でありたいが為に

今が急速に狭まり、苦しくて生きがわからない

ここにいなくてもいいから みとめないで、おくって

息をすることだけは許して。

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