【挿し木】

炎天下の翳踏みをしよう いっせいのせい で外に飛び出そう

例えば蟲喰いの葉っぱのコトバ 空から見てる天使の羽根とか


たのしそうでなによりです


鳥たちの囀りは瑠璃色の天幕を輝かし

覆われているのは煙道の喧噪でふやけてしまう

やられてしまった ああ、いきどまりかもしれない


でも細々煌々

自由を求めるストリートアートが新緑に寄り添える正解

地から生まれる小さなお花の絨毯、底は光を知っている

だから皆一斉に振り向くのでしょう


知らない外国の新聞記事には雨で濡れた路面電車が

雑然と紹介され泪で濡らした本当は書かれていない。

感情なんて知らない方が良いんだ、

なんていう風に颯爽と滑って往く

梅雨の芳香で埋まっていく、塩梅、春の訪れかもね。


予定時刻を守らない緩いだけの日常は

お目覚めの時に鳴り響く散開の鐘

是から生まれるための明け暮れを願って刺された息吹

何処かの箱庭に捨てられている 柩に満たした光の種

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