111(November_first)

adhuc

Chapter.000「Outside」

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世界観のあらすじ

純然たる天使の製造法、開始地点までの大まかな世界の成り立ち...


西暦2064:

世界の各国は本来の目的を見失い、癒着や不正な資金の確保、運用はもとより、己の自尊心のみを守護するための経済戦争、並びにテロリストや非認可の武装集団を隠れ蓑とした国家間の武力行使が常習化していた。これを憂慮した「志ある者達」は、自らが所属するそれぞれ8ヶ国に対し同時多発的なクーデターを敢行、それらは可及的速やかに遂行され、後に参加した9ヵ国目を除く全ての国家を掌握、解体し、自らを国営機関「ハイドラ」と呼称。既存の国境、陸海空全ての領土権を一新し、「この星に住まう全ての人類にとって国家とはこの地球であり、この地球こそ我々全てが所有を許された恒久的な領土である」と宣言。この一連の「世界統一事変」により旧き慣習は一掃された。


西暦2068:

暦はNG(New Generation)へと変わり、国家と言う不可視の隔壁を失った学問や技術は飛躍的進歩を遂げ、世界は再び新たな道を歩みだした。


NG36:

既存の有機的な人体に成り代わる最初の完全機械化人体「第一世代CM.H(Completely Mechanized Humanbody)」、そして脳機能注入可能記憶装置「B.F.E.S(Brain Function Extractable Storagedevice)」が開発され、無作為に選ばれた五千名の人々がこのC.M.Hを手にするも、この事態を危惧した後の有機至上主義団体「母たる果実」創始者らによって仕掛けられた意図的な致命的欠損により、C.M.H喚装者1736名が死亡、残った3264名も命は助かるもC.M.HにB.F.E.Sが癒着してしまい、不完全なC.M.Hに囚われてしまう。この事件後犯人らは「彼らが死に至り、また魂を醜い鉄の牢獄に囚われたのは、生物を生物足らしめる最も尊ぶべき生体を汚した罰である」と発表。自らを「母たる果実」と名乗りC.M.H製造工場やC.M.Hに関連する全ての施設への無差別攻撃を開始、この「魂の牢獄事件」は世界を恐怖に貶める。


NG39:

「ハイドラ」の軍事機関である「第三首」、通称「アレス」の特殊部隊により、「母たる果実」本部の解体、実質的リーダーであったアイル・イスラクルの拘束、構成員幹部の抹殺が行われ、「母たる果実」は事実上消失、三歴に渡って続いた「魂の牢獄事件」は終息する。


NG40:

「魂の牢獄事件」の傷跡が癒えぬ世間を尻目に「ハイドラ」は「第二世代C.M.H」の開発を強行。世論の反発は必至であったが、「ハイドラ」は「魂の牢獄事件」の被害者に対する手厚い福利厚生や多額の給付金、マスメディア等を用いた情報操作を行い、あくまで「魂の牢獄事件」は、施行初期の致し方の無い徹底力不足によって引き起こされた偶発的事象であるとの見解を一般化し、C.M.Hの普及を進める。


NG46:

「第二世代C.M.H」が完成。最初こそ喚装者はごく僅かだったものの、「ハイドラ」による喚装無料化措置やその人体の汎用性、利便性を求めて加速度的に喚装者は増加。同時に個人によるC.M.Hの改造行為が横行するようになる。


NG48:

最早総人口の80%はC.M.Hを手にし、改造C.M.Hによる犯罪行為等が目立つように、またこの時期、一定の人間はB.F.E.Sへの脳機能注入が行えないことが判明。彼らの症状は「情報化不全症」と名付けられ、この時人体が完全に有機的、また一部が機械化した人間は「ロウ」と呼ばれるようになる。


NG60:

C.M.Hとロウの社会的格差が深刻化。ロウの三人に一人は職を手にすることができず、また「情報化不全症」の明確な解決策も見出だせぬまま救済案が出されることもなく、対には大規模なロウによる暴動が発生。「人類の春」と呼ばれたこの暴動はおよそ六歴に渡り続き、喚装者、ロウ共に多大な犠牲者をだした。国境が消えた世界で、人はまた身体的差異を理由に分裂しようとしていた。


NG66:

「人類の春」の最中、現行のC.M.Hである「第三世代C.M.H」が開発され、同時に、「人間法」。「人はその身体をいかなる器に代えようとも、本来持っている個人としての身体的差異、感情、人格、生理機能、その全てを完全に継承しなければならず、また器は既存の人型でなければならず、身体的機能は全ての器で同一でなければならない。これに反するものは、一切の人権、基本的権利を抹消されるものとする」という法律が生まれ、多数の喚装者がこれに異を唱えるも、「人類の春」ですでに喚装者は多くの被害を受けており、また「人類の春」を主導するグループが「人間法」を全ての喚装者が受け入れ、「人間法」に準じた「第三世代C.M.H」への喚装を条件に「人類の春」を終結し、自らは投降すると発表。喚装者らはこれを拒否する事はできずにいた。


NG70:

この歴から「人類の春」による暴動は沈静化し、喚装者達は言われるがまま次々と「第三世代C.M.H」へと喚装を続けて行き、指名手配中の逃走者や犯罪者、喚装を拒否した者たちの人間としての全ての権利は放棄され、世界は新たな転換期を迎えた。


NG80:

喚装者とロウはほとんどの場合身体的な違いを持たず、大きな格差も生まれることなく社会に混ざりあい、かつてのいがみ合いも忘れ共存していた。しかし「人類の春」最中に生まれた機械化人体至上主義団体「鋼鉄の胡桃」や「母たる果実」を母体とした完全生体崇拝結社「紅き螺旋」が登場、「第三世代C.M.H」への喚装を拒否した者たちは闇社会へ身を落とし、「ネスト」と呼ばれる犯罪シンジケートを形成。「人間法」を免除された「魂の牢獄事件」被害者達もその待遇に不満を持つ者たちから蔑視の対象とされるなど、未だ暗い影を拭えずにいた。


NG98:

情報科学者であり人類最大の功労者エスワール・デイルは、理論上あらゆる情報を具現化することのできる情報素子「セラフ」を発明。これにより世界は急速な発展をとげ、エスワールは後に「この日から世界は魔法を手にいれた」と発言した。


NG118:

この、地球全体が分け隔てなく全ての知識や技術、繁栄を謳歌し、待ち受ける栄光へ向かい進んでいた時代、後に歴史的大事件となる「純然たる天使の製造法事件」、その原因が密かに進行し、またそれに大きく関わる事となる者たちの運命も大きく動く事になる...

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