第9話 思い出の場所で

「大樹くん、ついたよ」

いつの間にか、眠ったいたようだ。


「そんなに、寝心地良かった?」

「うん」


女の子にさせるべきではないのだが、

パピは、普通の人間の女の子ではないので、いいだろう・・・


「変わってないね、この場所」

「変わったら、らしくないもん」

子供の頃に見た場所・・・

多少は美化されていると思っていたが、思い出の中のままだった。


「さあ、行くよ、大樹くん、私たちの世界へ」

パピに手を取られる。


すると僕たちの体は、異空間へと入って行った・・・


目を開ける

気がつくと、そこはまるで、おとぎ話の世界。

彼ら、彼女らが、妖精か?


見た事のない生物が、たくさんいた。


「大樹くん、ようこそ」

パピの声がする。

でも、姿は見えない・・・


「パピ、どこ?」

「ここよ、君の下」

下を見る。

そこには、見た事のない生物がいた。


いや、見た目は蝶だが、かなり大きい。


「・・・パピ?」

「そうよ。これが。私の真の姿」

「うん、驚いたよ・・・」

確かに驚いた・・・

いろんな意味で・・・


身長は、25センチくらいか・・・

それでも、蝶にしては巨大だ・・・


「パピは、その姿でいるの?」

「ううん、この世界の、君たちの世界でいう神様に挨拶したら、

さっきの姿に戻るから・・・」

「本当に?」

「うん、周りを見て」

周りを見る。


地球上に存在する、いろいろな生物と、それを妖精ぽくしたので、あふれていた・・・


あそこは、ウサギで・・・

向こうは、パンダか・・・


「じゃあ行こう、大樹くん、神様に紹介するわ」


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