48部〜神秘の都スカイネーブルの異変の真相と異変
ブラットが拉致される数分前の事。ガルドとカトレアとビスカはサアヤから、スカイネーブルで今何が起きているのかを聞いていた。
「事が起きたのは、約9年前の事なのですが。スカイネーブルに珍しく5人の冒険者が来たのです。そして、今は亡き前国王カリオス=S=ネーブル様は喜び冒険者達を城に招き入れました。しかし、そこまでは良かったのですが、冒険者の1人が殺されたのです」
「それは、どういう事だ?」
「それは、私が聞いた話では、その冒険者は殺される前に、仲間の冒険者達に、何か見てはいけないものを見たと、そしてその次の日に何者かに……」
「その、見てはいけないものって、何だったの?」
「それは私にも分かりません。ですが、その2年後に、賢者レオルド=ミストが仲間と、ある任務を遂行中にその仲間を裏切り見捨て逃げ戻った。大賢者ネリウス=ブレラ様は、それを聞き非常にお怒りになりました。その後レオルドはスカイネーブルから追放となったのです」
「なるほどな。だが、それと異変と何か関係があるのか?」
「恐らくは、あると思うのですが。そして、現在街では奇病が流行っていて、それを治す術がなく前国王カリオス様は亡くなり。現国王ハイネル=S=ネーブル様もその病にかかり床に伏しているのです」
「あの、カリオスが亡くなったと、言うのですか」
「あのカリオスがなぁ。そして、今はその弟のハイネルが国王とは……それに、あいつまでもが奇病にか。ん〜、何か腑に落ちねぇなぁ」
「もしかしたら、その奇病の原因って、一種の術式による呪い的なものなんじゃないのかな?そして、その冒険者が見てはいけないものって……」
「確かに、それはあるかもしれねぇ。だが、その確証がない事にはなあ」
「もしやと思うのですが。その事に、レオルドが関与しているのでは?」
「何でそう思う?」
「実は、ブラットは、そのレオルドに昨晩、そして、一昨日も狙われました」
カトレアは心配そうに、
「それは本当なのですか?」
「それは本当なのか!?」
ガルドはふとある事に気がつき辺りを見渡した。
「おい!ブラットはどうしたんだ!?」
サアヤも辺りを見て、
「そう言えば、一緒に来た筈なんですが?」
「ガルド。これって、やな予感しかしないんだけど。もしかして、ジェシカとレフィカルもいないんじゃないの?」
「かもしれねぇなぁ。あの2人……俺とカトレアの目を盗むとは、やってくれるじゃねぇか!恐らくブラットは、マグドの所だろな」
「ガルド様は、皇帝マグド様の事を知っているのですか?」
「ああ、かつての仲間だった。がなぁ……」
するとサアヤは驚き、
「では、何故こんな事を!?」
「さぁ俺にも、それは分からねぇが。恐らく、そのレオルドっていうやつが、関わっているかもしれねぇなぁ」
「どうしますか?このままでは」
するとサアヤは、ふとコトネの事が気になり見てみると、コトネが眠らされているのに気がつき起こしにいった。
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