番外⑵‥❺〜設定
ここは麻里亜が住むマンション。
……最寄り駅から徒歩5分。築10年の10階建てマンションの7階の角部屋。
オートロック等のセキュリティ設備が充実されており、マンションの周りには大きな公園もある。どちらかと言えば静かな住宅街である。
マンションのベランダからは、街の様子を一望する事が出来、麻里亜は、ベランダからの眺めが好きだった。
「へぇ~、ここが麻里亜のマンションかぁ。静かで良いとこだね。」
「何も無いけど、さぁ上がって上がって!」
あれから麻里亜と希愛は頻繁に会話をするようになっていた。
麻里亜と希愛はリビングのテーブルの上にノートパソコンを二台並べて置きスイッチを入れた。
希愛は麻里亜にこの前聞いたゲームの事を教えて貰う為に自分のノートパソコンを持参して来ていた。
麻里亜は希愛の右側に座るとそのゲームの事を説明し始めた。
「なるほど、確かに種族は選べないけど、姿とか変えられるんだね。後性別も変えられないから間違えても男にしない方がいいわね。」
「そうだね。でも、人によってはサブを別の性別にしてプレイしてる人もいるらしいよ。」
「そっか、でも私はサブはいいかな。どうせなら、1つのキャラ最強にしたいしね。」
「そうだよね。私もサブは作らないと思う。」
「ん〜、名前どうしようかなぁ〜。私の名前は黒野希愛だけど、そのままクロノノアじゃなんか嫌だしなぁ。ノアも強そうじゃないし。」
「やっぱ悩むよねぇ。意外に名前って。私も色々悩んだ挙句に、麻里亜だしマリースにした。まぁ何となく可愛いかなぁって思ってね。」
「ふ〜ん、そっか。ん〜そうだなぁ。黒野だからクロノで、希愛だからノア、クロとノアでクロノアかぁ。ん〜まだなんかインパクトに欠けるなぁ。」
「希愛、まだ名前決めるのかかりそうかな?」
「あー、ごめんもうちょいかかるかも。」
「じゃ、そろそろお昼になるから、何か作って来るね。」
「うん、ごめん!そっかお昼になるのかぁ。早く決めないとなぁ。そうだなぁ、希愛、あーそうだ!良く私の名前きあって読まれる事あったけど、キアかぁ。クロノア・キア。ん〜これでもなんかなぁ。クロノア・ギア………クロノア・ノギア。これでいいかなぁ。まだこの方がインパクトあるし。」
希愛は名前を入力し、後は職業を決めるだけだった。
「後は職業か、流石にこんなにあると悩むよね。ん〜格闘家もいいけど。なんかなぁ〜どうせなら、今回から脱格闘って事で剣を使う職業にするか?ん〜魔法も良いなぁ。弓や銃は趣味じゃないし、そうなると魔法だと魔術師か魔導師かぁ。他には召喚師とかもあるけど。んー……。」
希愛が考えていると麻里亜が前もって温めるだけで済むように作っておいたシチューとパンと紅茶を持ってきて、希愛のパソコンを覗き込んだ。
「ん?名前は決まったんだね。」
「うん、そうなんだけどね〜。職業どうしようかなぁって思ってさぁ。」
「ん〜、そうだなぁ。私はとりあえず魔導師にしたけど。後で職業変えられるみたいだしね。」
「そっかぁ。でもなぁ、んーどうしよう。魔導師かぁ。じゃ、私も麻里亜と同じ魔導師にしようかなぁ。」
「決まったみたいだね。じゃまだログインしないで、とりあえずお昼食べてからにしよう。」
「うん、そうだね。」
希愛はパソコンの画面をそのままにして、窓際のテーブルに移動した。
麻里亜は希愛の前にシチューとパンと紅茶を置くと、自分の分も持ってきて、向かい合わせに座った。
そして、2人は食べながら色々話をしたのだった…。
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