第1章〜平穏な日常

7話〜そして動き出す

 ここはシェルズワールド。かつて世界が1つの国だった頃、他種族同士や同種族同士などの争いが頻繁に行われていた。その頃は治安もかなり悪く、デスマスターや魔王、モンスターなども頻繁に出没するありさまだった。


 その有り様をみかねた当時の国王が勇者を募ったが、当時は討伐しようとするものなどおらず、国王の側近であった召喚魔導師がある提案をした。出来るかは分からないが勇者様を召喚してみてはどうかと。国王は、それがもし可能であれば、この国は助かるかもしれないと。一握りの可能性に賭ける事にした。


 そして、これを成し遂げるには、かなりの魔法技術が無ければ無理と分かり、何か方法は無いかと考え調べた。そして、三ヶ所に召喚用の祭壇がある事が分かった。


 そこで、国王は側近の召喚魔導師に、神殿の祭壇と洞窟の祭壇と遺跡の祭壇にて、召喚の儀式を行う様にと、そして3人でそれを行う様に命を下した。何故かというと誰かが失敗すれば、もしかしたら、この召喚魔法自体が使えなくなるのではと思い、それを恐れ保険を用意したのだった。


 だが、その召喚は思っていたよりも簡単にあっさり成功してしまい、異世界から3人の勇者が召喚された。


 神殿の祭壇からは、白き兜と鎧を纏った戦士。洞窟の祭壇からは、黒き帽子と服を纏った魔導師。遺跡の祭壇からは、灰色の帽子と服を纏った吟遊詩人が召喚された。


 そして国王は、この勇者達に希望を託し、元凶を探らせ、そしてこの国をこの3人に託し任せる事にした。


 3人の勇者達は、治安を維持し平和を取り戻す為に、国を3つに分ける事にした。白き戦士側には、エルフやヒューマンなどが付き、国の名をホワイトガーデンと名付けた。黒き魔導師側には、ダークエルフやデューマンなどが付き、国の名をブラックレギオンと名付けた。灰色の吟遊詩人には、多種多様な獣人族などが付き、国の名をグレイルーズと名付けた。


 そして、邪悪なる根源である魔王やデスマスターなどが復活しないように封印をした。


 そして、このシェルズワールドは前国王が予想していた以上に治安が良くなり、国同士の争いはなくなった。


 これもこの時に国同士での協定や規則などを作ったおかげでもあった。



 1 、国同士で起きた争い事は国王同士で話し合いをすべし。話し合いをしても解決しない場合は、コロシアム形式にすべし。これはあくまで重要と思われた場合のみ。


 2 、国同士での年何回かの祭りなどをすべし。交流を図る為に。


 3 、国民は、奴隷や差別及び貧困を無くす為、国の政策に力を尽くすべし。


 4、そしてみんな仲良くするべし。



 その後、新しい3人の国王は、この各国を治める事になった。


 その後しばらくして、3人の勇者は国を治めるに等しい者を選び託し、元の世界に帰っていった。


 そして月日が流れ、ある不穏な空気が流れ出した。



 そして現在。とある場所の墓の前で、30代ぐらいの男女が立っていた。


「父上、母上、先代達。とうとう念願の時がくる。我々の悲願を果たす為に……。」


「これで、本当に良かったのでしょうか?」


「お前は気にする事などないのだ。」


 女は寂しそうに、


「そうですね……。」


「それと、後はあの国の大臣の腕次第となる。まぁそれほど期待はしていないがな。」


 そして、2人はその場から離れ城らしき建物に入ったのだった…。

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