6話〜灰色の守護者

 ここはとある何処かの町。そして、1人の女子高生がブツブツと言いながら道を歩いていた。


「にゃんでかにゃ?もお〜、ハクリュウもクロノアもゲームインしてにゃいし。うちのギルド【グレイススピア】のライバルギルドでありにゃがら、インしてにゃいから流石に張り合いがにゃくて、も〜、退屈にゃんだけど〜!」


 この女子高生は灰麻叶恵はいまかなえ。17歳高校生。かなりのオタクで、アニメやことゲームに関しては天才的なセンスを発揮するほどだ。そして、ギルド【グレイススピア】のマスターである。


 ハンドルネームはノエル。強いギルドながらお洒落に関してかなりうるさい。そして、ハクリュウのギルド【ギガドラゴン】とクロノアのギルド【ブラックローズ】のライバルギルドでもある。


 ノエルは家に着きご飯を食べ二階に上がりアニメの録画予約を済ませてからいつもの様に、


(よし!いい加減、今日は2人とも、もしくはどちらか流石にインしてるだろにゃ!)


 そう思いながらパソコンのスイッチを入れ、何時ものようにゲームにログインした瞬間、ハクリュウやクロノアと同じ様な事が叶恵〈ノエル〉の身にも起こった。



 そして、目を開けるとそこには、1人の女性がノエルを見ていた。


「あの〜、申し訳ありませんが?貴女は異世界人さんですか?」


「あのですね。いきなり言われても、にゃにがにゃんだか分からにゃいんだけど。それに、それは私が貴女に、ここは何処かと聞きたいにゃ。」


「あっ、これは失礼しました。ここはシェルズワールドのグレイルーズにある、神秘なる遺跡の祭壇です。そして、私はシャナと申します。」


「私は……。」


 ノエルは一瞬、自分の本名を名乗ろうとしたが、自分の姿や目の前のステータス画面等をみて言うのをやめた。ゲームの姿と名前になってる事に気づいたからだ。


 名前はノエル、レベルは190、そしてギルマスらしからぬアサシンである。


「あっ、ノエルだにゃ。ここって、もしかして異世界にゃのかにゃ?」


 そう聞くとシャナがノエルの手を握り、


「あの〜、貴女の様なお子様が、本当に私たちの助っ人である異世界人なのですか?」


 シャナは首をかしげた。


 そうノエルは可愛い服が好きで、可愛い服を身につけていた。アバターもツインテールでピンクの髪。そして、何より可愛く見せる為に身長も低く設定していた為、子供と勘違いされてしまっていた。


「えっと、これでも一応、私は17歳だし、自分では、強いと思っているので、見た目で判断しにゃいで欲しいですにゃ!」


 ノエルは少し怒り気味で言った。


「これは失礼しました。しかし、ノエル様が本当にお強いのかが気になりますので、申し訳ありませんがここで実力をお見せいただけないでしょうか?」


 そう言うとシャナは攻撃体制に入った。


「……って、いきにゃり戦闘にゃ!?」


 ノエルは仕方なく身構えた。


 シャナは杖を持ち魔法で攻撃しようとしたその瞬間。ノエルは両手にナイフを持ち構えながら、シャナの後ろに回り込み、


 《奥義 真空の刃!!》


 風を切るように交互に素早く斬りつけた。


 シャナは避ける暇もなく背後をつかれ右腕を斬りつけられ、片膝をついた。


「うっ……これほどに、強いとは思っていませんでした。ノエル様は紛れもなく灰色の守護者様です。そしてご無礼申し訳ありませんでした。」


 シャナはそう言うとポーションを飲んだ。


 その後シャナはノエルに事情を話した。


「ノエル様を召喚した理由なのですが。その事については、直接王に会って頂き、話しを聞いて頂きたいのです。」


「にゃるほど、分かったにゃ。それじゃ、シャナにゃんよろしくにゃ!」


「はい!ノエル様。これから、よろしくお願いします。」


 そして、その後2人は少し休んだ後、その場を後にしたのだった…。

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