ケータイのアラームが鳴り響く。むくりと起き上がって時間を確認しつつ、ぼんやりと眠りを呼ぶ頭を掻いた。あの制服、この間たまたま電車で一緒だった男の子の制服だ。名前はおろか、声すらまともに聞こえなかったけど、優しそうな顔にきゅんとしたのを覚えている。

窓の外で私を照らす夏の日差しは、どこか優しかった。

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あの日みた夢 岡本一樹 @spoilroom

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