出雲編

241.出雲国へ

 

 王宮からブラックホーク乗って俺とメリアはキーレ港の沖合に停泊している船に直接向かった。

 アルダートから飛び立ってしばらくたつと、第181飛行隊所属のF-22戦闘機4機と第二対戦車ヘリコプター隊のAH-64Dアパッチロングボウ2機が俺たちの乗っているヘリの周辺を取り囲んだ。

 どうやらキーレまでエスコートしてくれるようだ。

 そしてキーレ港に近づいてくると、今までエスコートしてくれていたF-22とAH-64Dは反転して所属基地へと戻っていった。

 それと入れ替わるように今度は、すでにキーレ沖に展開している空母アメリカから発艦してきたF-14D×4機とワスプ級強襲揚陸艦キアサージから発艦してきたF-35B×2機とAH-1Z×2機がエスコートをしてくれていた。



 それからしばらくすると、眼下には100隻近い大艦隊がずらりと海を埋め尽くすように並んでいた。

 もちろん並んでいる艦船すべてがこれから出雲国へと向かうのだ。


 何故姫を送り届けあちらの国家元首級の人物に会いに行くだけの為にこれほどまでの大艦隊を用意したのか。それは一応友好国とはなっているものの、まだ相手の素性を知らない国に国王のみならず女王が同行することに加え、航行途中に帝国海軍が接近してくる可能性も否定できないからだ。

 さらに今回艦隊とともに海兵隊も同行することとなっているのだが、これは上陸後の各高級将校の護衛任務や万が一敵対勢力に襲われることがあった場合それに対処する為である。

 KCIAと海軍情報局の情報によれば現在の帝国海軍が王国海軍に対して攻撃してくる戦力や余力はないはずだが、今回は万が一も許されないとしているため万全を期している。

 また、大艦隊を組んでの航海演習という側面も持っている。


 今回の出雲に向かう部隊は以下の通り。



 連合艦隊

(空母遠征統合艦隊、遠征統合任務艦隊、第一海兵遠征軍の統合作戦指揮)


 連合艦隊司令長官:ガンダルシア・ヴィアラ大将 座乗艦:アメリカ

 連合艦隊参謀総長: オルデント・リディア大将 座乗艦:アメリカ

 連合艦隊航空参謀長:ウィスティリア大佐 座乗艦:アメリカ


 空母遠征統合艦隊

 空母遠征統合艦隊司令官:キーレ・ミサ中将(第2艦隊司令兼任) 

  座乗艦:アメリカ


 第2艦隊

 旗艦:キティホーク級正規空母 アメリカ

 第2空母打撃群

 第2空母航空団

 第13駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第14駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第3潜水艦隊 (うずしお・はくりゅう)

 第4潜水艦隊 (まきしお・けんりゅう)

 第2戦隊 (ミズーリ・ウィスコンシン)

 第11戦隊 (最上・三隈)


 第3艦隊

 旗艦:キティホーク級正規空母 コンステレーション

 第3空母打撃群

 第3空母航空団

 第15駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第16駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第5潜水艦隊 (いそしお・ずいりゅう)

 第6潜水艦隊 (なるしお・こくりゅう)

 第3戦隊 (金剛・榛名)

 第12戦隊 (鈴谷・熊野)


 第4艦隊

 旗艦:キティホーク級正規空母 J・F・ケネディ

 第4空母打撃群

 第4空母航空団

 第17駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第18駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第7潜水艦隊 (くろしお・じんりゅう)

 第8潜水艦隊 (たかしお・せきりゅう)

 第4戦隊 (比叡・霧島)

 第13戦隊 (利根・筑摩)


 遠征統合任務艦隊

 遠征統合任務艦隊司令官:ガンダルシア・エミリア少将

 (戦時特進、第5艦隊司令兼任) 

  座乗艦:大和


 第5艦隊

 旗艦:大和

 第一遠征打撃群

 第11揚陸隊

 旗艦:ワスプ (強襲揚陸艦)

 サン・アントニオ (揚陸艦)

 ポート・アイランド (揚陸艦)

 ラッシュモア (揚陸艦)

 第1護衛艦群 (ヒュー・シティ、こんごう)

 第2護衛艦群 (シャイロー、まや)

 第21駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第22駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第5戦隊 (ビスマルク・ティルピッツ)

 第14戦隊 (ドイッチュラント・アドミラル・グラーフ・シュペー)


 第7艦隊

 旗艦:モンタナ

 第三遠征打撃群

 第13揚陸隊

 旗艦:キアサージ (強襲揚陸艦)(海兵総司令官座乗(第一海兵遠征軍司令長官))

 メサ・ヴェルデ (揚陸艦)

 リチャード・M・マクール・Jr (揚陸艦)

 ハーパーズ・フェリー (揚陸艦)

 第5護衛艦群 (レイク・エリー、はぐろ)

 第6護衛艦群 (ケープ・セント・ジョージ、あたご)

 第25駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第26駆逐隊 (アーレイバーク級フライトⅡA×8)

 第7戦隊 (オハイオ・メイン)

 第16戦隊 (衣笠・青葉)


 臨時遠征輸送艦隊

 300m級の貨物船(10隻)を兵員輸送及び弾薬輸送に使用

 油槽艦(400m級)15隻と車両貨物輸送艦 (シュガート級×7)も同伴


 臨時遠征病院船団

 船団全体で4000人超の重傷者の治療が可能


 支援艦隊

 機雷掃海艦隊

 潜水艦救難艦

 海洋観測艦隊 (しょうなん・にちなん)※航路と入港前の港内海底調査の為随伴


 第一海兵遠征軍(84,000名(内後方要員12,000名))司令部 キアサージ

 第一海兵隊遠征軍司令官:デクト・レノア海兵隊大将

 作戦本部長:レシア・ジョン 海兵隊少将

 航空参謀長:ロンダルキア・レオーネ 海兵隊少将


 第一海兵遠征軍司令群

 第一海兵師団

 第二海兵師団

 第一海兵航空団

 F-35B×24機

 MH-53×24

 MV-22×12

 第一海兵戦車師団

 M1A2SEPV2×340両

 M2A3 IFV×120両

 etc…

 第一海兵兵站群

 第一海兵衛生連隊


 海兵武装偵察連隊 (Kフォース・リーコン)

 連隊長:フレデリック・グレン海兵隊大佐 

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