２２５．KNR
部屋を後にしたワタとメリアはそそくさとキーレ貨物駅へと向かった。
ここからは行政機関の視察などもあるので、ローザとユリアとも別れることに。
この後俺たちは、国土交通省に訪問しその庁舎内にあるKNRで鉄道関連建設進捗状況の確認、エレトイア演習場の視察、王立警視庁と鉄道武装警備隊、国家消防庁の合同訓練の視察をすることとなっている。
エレトイア演習場では新設した機甲教導師団の戦車兵の訓練の様子を視察。
合同訓練は先日のアルダート駅襲撃を受けて急遽することになったことでどのように連携するかを確認するために行くことになっている。
最後に正式営業初日のアルダート駅の視察をメリアとともにすることになっている。
そのことを車中で、今や秘書のような立場のようになってきたミセア大佐と確認しているとあっという間にアルダート駅に到着していた。
アルダート駅に着くと、俺とメリアはまっすぐ、襲撃されなければ行くはずだった国土交通省内にあるコンダート王国国有鉄道へと向かった。
国土交通省はコンダート王国国有鉄道と国道管理庁、入国管理局を管理する省庁で、今後は空港警備隊や運輸管理局、気象庁、国家地理局を設立することとなっている。
そしてコンダート王国国有鉄道の部署は以下の通り
コンダート王国国有鉄道（KNR）
鉄道建設・運輸施設整備局
中部事業本部 (アルダート)
ガンダルシア支部
北部事業本部 (ハミルトン)
セレンデンス支部
南部事業本部 （キーレ）
エルシダート支部
西部事業本部 （ウルス）
ベルン支部
法務部
鉄道資産管理部
地下鉄保安整備部
地下鉄車両センター
ガンダルシア地下総合車両基地
エルベ地下総合車両基地
イルダ地下車両基地
アルダート駅車両留置所（５編成を留置可能）
車両製作所（在来線・新幹線・地下鉄車両すべての車両を製造）
ガンダルシア総合車両製作所
ハミルトン総合車両制作所
ネガリア車両製作所
セレンデンス車両制作研究所
新幹線総合車両センター
ゼックスフォード新幹線車両基地（幹ゼ）
キーレ東新幹線車両基地（幹キヒ）
オルセシーゼ新幹線車両基地（幹オ）
リーパ新幹線車両基地（幹リ）
セレンデンス新幹線車両センター（幹セレ）
アルダート東総合車両センター（幹中ア）
在来線車両センター
中央運輸区
ガンダルシア車両基地（中ガル）
アルダート東総合車両センター（中ア）
アルダート東総合車両センターエディア派出所（中アエ）
アルダート東総合車両センターイルダ派出所（中アエ）
ネガリア車両基地（中ネ）
リッカ貨物車両基地（中リ貨）
イミテシア車両基地（中イ）
北部運輸区
北ハミルトン車両基地（北ハミ）
メルセナス車両基地（北メ）
カルロゼ車両基地（北カ）
カルロゼ貨物車両基地（北カ貨）
セレンデンス貨物車両基地（北セ貨）
南部運輸区
ゼレッタ車両基地（南パ）
ガンダート車両基地（南ガト）
エルシダート車両基地（南エ）
キーレ貨物車両基地（南キ貨）
ロミレ車両基地（南ロ）
東部運輸区
ヴィンセント車両基地（東ヴ）
ミンダ車両基地（東ミ）
エルナ車両基地（東エル）
ウルス車両基地（東ウ）
ウルス貨物車両基地（東ウ貨）
ジェイル車両基地（東ジ）
ジェイル貨物車両基地（東ジ貨）
西部運輸区
ハルベルト車両基地（西ハ）
ハルベルト貨物車両基地（西ハ貨）
ファルナ車両基地（西フ）
オルセシーゼ車両基地（西オ）
オルセシーゼ車両基地エルコ派出所（西オエ）
フェルディア車両基地（西フエ）
フェルディア車両基地ベイド派出所（西フべ）
車両検査部
線路保安部
広報部
人事部
財務部
鉄道警備局
鉄道武装警備隊（各駅常駐）
中央警備管区
アルダート駅 第一警備師団
ガンダルシア駅 第二警備師団
南部警備管区
キーレ駅 第三警備師団
北部警備管区
ハミルトン駅 第四警備師団
ガレア駅 第七警備師団
東部警備管区
セレンデンス駅 第五警備師団
ファルナ駅 第八警備師団
西部警備管区
オルセシーゼ駅 第六警備師団
各管区各駅
ターミナル駅 一個大隊
大規模駅 一個中隊
中規模駅 一個小隊
小規模駅 一個分隊
鉄道臨検隊
HRT（人質救出部隊）
鉄道機動捜査隊
中央管区警備署（アルダート駅）
北部管区警備署（ハミルトン駅）
南部管区警備署（キーレ駅）
西部管区警備署（オルセシーゼ駅）
東部管区警備署（ファルナ駅）
強襲突入隊
中央管区強襲突入大隊
北部管区強襲突入大隊
南部管区強襲突入大隊
西部管区強襲突入大隊
東部管区強襲突入大隊
鉄道情報保安隊
鉄道公衆衛生局
鉄道広域医療局
鉄道中央病院
ガンダルシア鉄道病院
ハミルトン鉄道病院
キーレ鉄道病院
オルセシーゼ鉄道病院
セレンデンス鉄道病院
ネガリア鉄道病院
エルシダート鉄道病院
鉄道救助隊
中央運輸区救助隊
北部運輸区救助隊
南部運輸区救助隊
東部運輸区救助隊
西部運輸区救助隊
特別高度救助隊（SHR: Special Hyper Rescue）
航空救助隊
鉄道施設自衛消防隊
（各主要駅に一個小隊配置、アルダートは二個大隊、ガンダルシア・ハミルトンは一個大隊）
NBC防護軍団
中部防護隊
東部防護隊
西部防護隊
南部防護隊
北部防護隊
覆面捜査隊
鉄道捜査部
捜査本部 （アルダート駅）
ガンダルシア署
キーレ署
ファルナ署
ベルン署
鉄道テロ対策室
鉄道警備局航空隊
航空輸送隊
鉄道公安部 （内部犯罪捜査：鉄道警備局内）
内部監査室 （内部犯罪捜査：庁内捜査）
このようにコンダート王国国有鉄道（以下KNRと略称）の内部部署を上げるだけでもこの量になる。
そして基本的に鉄道施設内での事件事故で限れば、すべてにおいて自己解決できるだけの部隊や能力を備えている。
鉄道施設周辺であれば法執行機関や軍隊とともに行動することも想定されている。
そしてこのKNRは国土交通省の傘下にありながら、常時国王から直接命令を受けるところでもある。
ここまで組織を大きくそして巨大にしたのには理由がある。
その理由というのは、鉄道に対しての帝国に限らず他国（エンペリア王国は除く）の脅威や、昨今突発的に発生してきているモンスターの発生等、あらゆる状況においても鉄道施設を自衛し、鉄道を維持してもらうという考えがあるからだ。
確かに、こうやって見ると過剰に思われるかもしれないが、この状況においては最善と思っている。
そんな強大なKNRが入っているビルに足を進めた。
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