195.電車で王都へGO!


 ガンダルシア開発前は陸軍の駐屯地以外ぽつぽつと農家があるだけの閑散とした土地だった。

 そこに目を付け、これから作る鉄道関連施設の土地として使おうとしたわけだ。

 ただ列車が通っただけでは人は住めないので、これと合わせて宅地開発(現代的なマンションやアパート建設)や駅前商業施設の開発をしていき利便性を上げ人が住みやすい場所を作っていく。


 俺とメリアとミスティア隊一行はガンダルシア駅地上ホーム26番線に来ていた。

 ここも上の階同様工事中だが、元居た世界の駅とそっくりに作ってあった。


 この地上ホームはすべて在来線用になっていて、13面26線の構造になっていて、それだけではなくこの真下の地下には今後増改築用や私鉄路線の乗り入れやすでに計画されている地下鉄が乗り入れるための導入区間が地上と同じ13面26線分用意されている。


 少し北に進むとガンダルシア大規模車両基地と検車区がありその周辺には今後車両製造工場とその関連施設を建設予定で、南にはガンダルシア新幹線車両基地がありこちらの周辺にも車両製造工場(新幹線専門)を建設しようと考えている。

 ここまでくると鉄道の町とも言ってもいいだろう。


 そしてこれから乗る路線は南海東北ラインというもので、この南海東北ラインはJR東日本の運転系統上の名称の上野東京ラインを真似て命名したものだ。この南海東北ラインは路線名称上、南海本線(アルダート~キーレ)と東北本線(アルダート~ガンダルシア~ハミルトン~ガレア)に属し、運転区間はハミルトン駅からガンダルシア駅とアルダート駅を経由して最南端のキーレ駅に至る路線になっている。


 今現在計画されている基本路線と区間は次の通り


東北本線 


アルダート~ガンダルシア~セレンデンス~ウルス~ファルナ 

(アルダート駅から北東方面に向かう路線)


使用車両 

E233系3000番台 セレンデンス駅まで

E721系1000番台 セレンデンス駅以北

E531系3000番台 南海東北ライン直通運用時


上北本線 


アルダート~ガンダルシア~ハミルトン~ガレア

(アルダート駅から北に進む路線)

    

使用車両 

E233系3000番台 ハミルトン駅まで

E129系 ハミルトン駅以北、冬季のみガンダルシア駅まで乗り入れ

E531系3000番台 上北南海ライン直通運転時


中央本線 

ファルナ~ハルベルト~アルダート~エルナ 

(アルダート駅から西に進む路線)


使用車両 

中央快速線E233系0番台 ハルベルト~セレデア~アルダート~ケルゼスタ

中央緩行線E235系1000番台 セレデア~アルダート~ケルゼスタ(王国オリジナル、黄色の帯)


西国本線 


アルダート~ガンダルシア~オルセシーゼ 

(アルダート駅から北西に進む路線)


使用車両 

E531系3000番台 メルセナス駅まで

N223系100番台  メルセナス駅以北

(JR西日本車は便宜上すべて頭文字に“N”を付ける)


王都西環状線 


アルダート~ガンダルシア~エディア~セレデア~エルベ~オリビス~アルダート


使用車両 

緩行線E235系0番台(王国オリジナル、鶯色)

快速線E233系1000番台


王都東環状線 


アルダート~ガンダルシア~リッカ~フェリア~イルダ~アルダート


使用車両

緩行線E233系7000番台

快速線E235系5000番台(王国オリジナル、黒色)


南海本線 


アルダート~キーレ (アルダート駅から南に進む路線)

使用車両 

E233系3000番台


東海本線 


ジェイル~ベルン~エルナ~キーレ~エルシダート

(沿岸部最東端から沿岸部を南に沿うように進む路線)


使用車両

N233系5000番台


西海本線 

エルシダート~バーグ~フェルディア~ファルナ (沿岸部最西端から沿岸部を南に沿うように進む路線)


使用車両

N233系5100番台


 建設が完了し試運転が開始されている路線は上記の内、東北本線(アルダート~セレンデンス間)、上北本線(アルダート~ハミルトン間)、西国本線(アルダート~オルセシーゼ間)、南海本線(アルダート~キーレ間)、王都東・西環状線(全線)となっている。


 使う車両は基本的にJR東日本の近郊型や通勤型を採用していて、沿岸部地域や中心から離れた位置にある線区にはJR西日本の通勤型を採用する予定だ。

 JR東日本の車両を使う理由は、自分が元居た世界で住んでいた地域に走っていて親しみを感じていたからだ。

 これ以外の線区は前にも言ったように、モンスターの妨害によってなかなか建設が進まないようだ。



 そんな鉄道建設進捗状況などをミセア大佐から聞きながら、今回乗る列車に乗り込んでいった。

 今回移動で使う南海東北ラインの使用車両はE233系3000番台で、これはJR東日本の湘南新宿ラインや東海道線・宇都宮線などの中距離近郊列車として使われているものだ。


 ちなみに上北本線(東線と西線含む)のガレアハミルトン間はE233系の兄弟的存在のE127系(新潟県内で使用されている)を使用する。


 ホームに降り列車が来るのを待っていると駅のスピーカーからは聞きなれた接近メロディー(ATOS)が流れた。


 そして今回乗るのはE233系3000番台のロングシート(横並びの席)ではなくグリーン車だ。

 この列車に着いているグリーン車は二階建てになっていて、下の席だとホームより低い位置に座る、上の席だとホーム上の人より高い位置に座るようになっている。


 フルLED化されている行先表示器には「特別快速 アルダート行」と表示されていた。

 俺とメリアは二階の上の真ん中の席に座った。

 乗ったとほぼ同時にホームではこれまた俺にとって聞きなれたJR東日本の発車メロディー(JR-SH2)が流れていた。

 2コーラス流れると同時に今度はドアが閉まり、特徴的なインバータ音とともに列車はゆっくり進み始めた。


 そしてまた列車に乗って次の目的地アルダート駅へと向かっていく。

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