206章
ピックアップブレードをアンへと向けたノピアの姿を見たニコは、
だが、その
メディスンは放り投げられたニコを
ニコは、まさかメディスンがノピアをここへ連れてきて、アンを
「大丈夫だ、ニコ。じっとしていろ」
そう言ったメディスンに見つめられたニコは、何かを感じ取ったのか、抱きしめられたまま動かなくなった。
アンのほうへブレードを向けたままノピアは、
それを手に取り、寝ているアンへと放り投げた。
「立て、アン·テネシーグレッチ。剣を持って立ち上がれ」
だが、アンはピクリとも動く様子はない。
ノピアは、ブレードの
そのせいで
「ふん。くだらん。
「……浮かばれないだとッ!?」
すると、今まで
彼女は、
その顔はまるで
「お前こそ、どうしてここにいる!? クロエから私たちを助けるためにストリング城の
アンの
それを見たアンは、さらに顔を
「その
「うるさいッ! 私は……あそこで死ぬべきだった……」
アンの怒りに
「マナ、キャス、シックス、クロム、ル―、ルドベキア……みんな……死んだ……」
そして、ノピアを睨みつけたまま
そんなアンの姿を見ていたニコは、メディスンに抱きかかえられながら
「私は
アンは泣きながらか
「父さんも母さんも……。リードもストラもレスもモズさんも……。ロンヘアも……ルーザーも……みんな、私と一緒にいたせいで死んだんだ……」
マシーナリーウイルスの
ローランド
そして、バッカス将軍が
アンは、その場に
「もう……
「私はまだ生きているぞッ!!!」
俯いたアンが
今までも
それでニコはビクッと
だが、ノピアの言葉は止まらない。
「シープ·グレイも生きている。もちろんコンピュータークロエもな。死神を
「お前なんかに私の気持ちがわかるもんかッ!!! 大事な人がいないお前にッ!!!」
ノピアの言葉を聞いたアンは、彼の
ウザったそうな顔をしていたノピアが
「……私はイバとリンベースを殺された。お前にな」
睨みつけつけるのとは
「2人が死んでから気がついた……いや、気がつかされたんだ。私にも大事な人がいたんだと……」
「じゃあ、今すぐ私を殺して
アンが投げやりに返事をすると、ノピアは胸元を掴まれていた手を
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