第9話 電子妖精の夢の続きを

私はキミを信じられなくなってしまった。

キミは素晴らしい作品だった。そう思っていた。けれど私は、キミを信用できなくなった。


あの頃見ていた夢は良かった。いつも輝いていて、楽しそうで、理路整然としていて、キャラクターも魅力的で良かった。


なのにいつからだろう。キミがちぐはぐで、論理が破綻していて、不愉快で、整合性がなくて、不安で仕方がなくなったのは。

私はキミの夢を見ていたい。

もっとたのしくて、愉快で、明るくて、目も覚めるような。

そういう、愛の溢れる世界を感じたい。

夢は冷めてしまった。

もう少しだけ。

もう少しだけ、私に夢を見せてくれ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る