第8話 その七 明日に向かって(ノートPCで)打て

いよいよこのコラムも最後の話数である。

今回取り扱うのはノートPCである。Windowsでもマックでもよい。デスクトップでもいいが、ノートPCは自宅以外でも執筆したい筆者には必須の装備である。

 世の中的にはタブレット端末やスマートフォンの普及でだいぶ存在感が低下してしまった感のあるPCだが、やはりコンテンツ制作とりわけ小説執筆にはPCが向いている。

 もちろん個人差はあるだろうが、なぜそうなのかを以下に説明する。

 第一にあげられるのは画面の広さ。小説を書く時に筆者は画面上に複数の文章作成ソフトのウィンドウや、参考資料となるウェブページを開くことが多い。

 だいぶ前に書いた文章を参照しながら書きたいときは、メイン作業ウィンドウの横に前の章を表示させておきたいし、電子書籍を横に表示させつつ書いたりもできる。

一覧性の高さは作業効率をアップさせるのだ。

 デスクトップではマルチディスプレイ環境を構築すると捗るし、ノートPCでも最近製品の選択肢が格段に増えたモバイルディスプレイを使う手もある。

 第二にはキーボード。この辺の詳細は第1話とかぶるので割愛するが、やはりsurfaceやiPadなどのタブレット端末アクセサリーのペコペコするキーボードと比べると、ノートPCやデスクトップのキーボードの打ちやすさは比較にならない。

 特に大量に書くことを考えると、肩や手首への負担もバカにできない要素だ。

 長く使っても疲れにくいキーボードを搭載したPCを選びたい。

 ちなみに筆者が使っているノートパソコンは、今となってはPanasonicと並んで数少ない国内資本のPCメーカーであるVAIOのSX14という機種である。

 最近流行を抑えた狭額縁4Kディスプレイを搭載、静音性の高いキーボードも打ちやすく、CPUやストレージもスペック厨の筆者らしく無駄にハイスペックである(その分お値段もはりますが…)。

 あと、LTE搭載というのもかなりおすすめ出来る点だ。ネット環境のないカフェでも、いちいちモバイルルーターを起動し、PC側で接続設定などという手間のかかることをしなくても、クリックひとつでネット接続出来るのはありがたい。

 クラウドストレージサービスが当たり前の昨今、ノートで書いた文章を後でデスクトップで校正などということも、ネット環境があればサクッと出来る。

 ノートPCは高価なイメージもあるが、タブレットやスマホに比べて圧倒的に快適な創作環境が手に入る。安い投資と言えるだろう(強引)。

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