第22話:幸子の全国珠算連盟1級への挑戦
ずーっと珠算の練習をしていた、幸子が1月の冬休みに、今年、全国珠算連盟
の3級を受けたいというので手伝って欲しいと言われ了解した。
1月の夜8時から1時間、一緒になって、練習問題をやる日が続き、2月に
春の3級の試験の受験申込書をもらってきて、書いて提出した。3月18日に、
会社に有給休暇の申請を出して試験会場へ会場へ、幸子と出かけた。
試験直前のメンタルの持ち方を教え、受かるとイメージを持つこと、冷静で、
絶対に慌てないこと、とにかく、止まらずに、全問題を終わらせてから、
チェックする事、試験開始前に軽く、ストレッチと深呼吸をする事を伝えた。
その後、試験開始となり、どんどんと問題を解いていき、慌てる様子がない
ことを見ていた。やがて、終了の合図が出て、答案用紙を提出し、幸子が父の
所へ、明るい顔で戻ってきた。父が、幸子に、どうだったと聞くと、ベストを
尽くしたので、多分、大丈夫だと言った。
数日後、合格の知らせが舞い込んだ。この日の、幸子は、喜んだが、目標は
、あくまでも1級と言った。今年の秋に、2級に挑戦したいというので、
父が、わかったと答えて、週に2-3回、夜1時間ほど、テスト勉強に好き合う
ようにした。良男は、4月から、小学校1年生になり、お姉ちゃんに、小学校
の施設を案内してもらい、良男も、図書室で好きな本を借りて読むと良いわよと
、教えてもらった。
良男は、身体を動かすのが好きで、かけっこも早くて、活発な子だった。
小学校に入っても、すぐに友達が出来て、友達を近くの公園に出かけて、
日が暮れるまで、遊ぶ日が多く、また、よく食べる子で、最近、お米のなくなり
が早くなった。水泳が好きで、今年も、サマーランドに行こうと、両親に
せがんでいた。7月になり、梅雨が明けると、良男の希望で、サマーランドへ
行って、大きなプールで、ずーっと、泳いでいて、良男の面倒を犬山重臣が
みて、幸子の面倒を淑子さんがみる様に分担した。昼食も、良男だけ、大盛りを
頼み、みるみるうちに、大きくなった。8月もサマーランドに出かけ、良男は
、一日中泳ぎ回って、泳ぎが早いので、父は、彼を追いかけて、へとへとに
なって、帰って来た。
9月3日に、10月の全国珠算連盟の2級の試験の案内を見て、受験申込書
をもらう手続きを取り、数日後、届いて、すぐ書き提出し、10月10日の
受験案内が届いた。9月20日の運動会では、良男が1年生のリレーの選手に
選ばれて、颯爽と走り抜けて、2位で、バトンを渡し、父母の待つ、所へ来ると
、どや顔で、見たー、スゲーだろーと、大喜びだった。
10月に入り、幸子が、緊張してるのを見て、いつも通りやれば、合格する
から大丈夫と言い、自分のペースを退治にしろと、助言して、ストレッチと
深呼吸の練習をして、慌てないことを最優先に考えろと諭した。やがて10月
11日、試験会場に行き、会場に入る前、慌てなければ、大丈夫だからと、
助言して、試験に送り出した。試験が始まり、父が、いつも通りの感じで、
試験に臨んでる姿を窓越しに眺めていた。やがて、終了して、出てくると、
特に、失敗はないと思うと、言った。その後、合格証が到着して全国珠算連盟の
2級の免状が届いた。
そして、12月、12月24日の奥さんの実家でのクリスマスパーティーの
時に、今年の出来事で、子供達が発表する時に、最初、良男が、運動会で1年生
のリレーの選手に選ばれて、2位でバトンを渡したことを説明すると、みんなが
、おおきな拍手をして、義理の父が、インターハイ、最終的にはオリンピック
に出るのかと、言うと、クールに、世の中そんなに甘くないよと答えると、
笑いの渦となった。続いて、幸子の番になり、全国珠算連盟の3級、2級の
試験に合格したことを話すと、義理の母が、本当によく頑張ったわねと、
誉めてくれた。最後に、来年6年生になり、絶対に1級を取りますと、力強く
語ると、応援するよ、頑張れと声がかかった。そうして、充実した1987年
が終わりを告げ、1988年を迎えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます