第17話:初めての株・収益が300万円

 1981年も、寒い年で、灯油を頻繁に買いに言った。寝る前には、大きい

湯たんぽ2つと幸子のために、子供用の小さな湯たんぽに、お湯を沸かして

、暖かくして寝た。また、外から帰ってくると必ず、うがい薬と手洗い、

手の消毒用アルコールを使って数にかからない様、最善の注意を払った。

 そのせいもあり、今年の冬は、家族全員、風邪にかからずに済んだ。

 長女の幸子は、幼稚園に、友達も出来て、楽しそうに、幼稚園に出かけ

ていった。やがて、梅が咲き、春めいた暖かい日が、来て、4月になり、

桜が咲き、5がつの連休を迎えた頃、犬山重臣が以前、買った、ソニー株

とトヨタ株が値を上げてきた。そして、1981年5月8日にソニー株を

2650円で4千株で売り638万円の利益を得て、残金が918万円

になった。5月9日に、トヨタ株、3千株で1000円で売り、149万円

の利益を得て、残金が828万円になった。奥さんが、私、株投資やってる

時間が無いから、残金の240万円、あなたの口座に移しておきますから

、利用してと言ってくれ、240万円を送金してもらい合計1068万円に

なった。


 その後、日曜日に、お弁当を作って、電車で吉祥寺へ行き、お腹の大きく

なった犬山淑子と長女の幸子を連れて井の頭公園へ散歩に行き、公園の池で、

幸子と一緒にボートにのると、大喜びだった。そうして、梅雨になって、

雨の日が続き、梅雨が明けると、暑くなり、お腹の大きな、奥さんが、

汗びっしょりになって、大変そうに、家事をしていた。


 見かねて、犬山重臣が、早めに会社から帰ってきて、風呂を沸かしたり、

家事を手伝うようになると、長女の幸子も、洗濯物をたたむ手伝いを

してくれた。8月20日に産婦人科に行くと、8月27日に、お産のために

入院して下さいと言われて、8月27日は、犬山重臣が休暇届を出して、

タクシーで、産婦人科へ、必要な備品を持って、出かけた。


 そうして、9月3日に、玉の様な、元気な男の子を無事出産した。

 その後の検診で、母子ともに健康で、異常はなく、9月10日に退院した。

 最初は、木下家でみてもらえると言う事で、義理のお父さんとお母さんが

、産婦人科に、自家用車で迎えに来てくれ、長女の幸子も、面倒を見ると

言ってくれたので犬山重臣が、宜しくお願いしますと、頭を下げた。


 誕生した男の子の名前を、良い子にな様にと、犬山良男と名付けた。

 その後、40日間、みてもらって、10月10日に、帰って来た。

 その後、出来るだけ、家事を犬山重臣が手伝った。11月が過ぎて、

12月になり、寒くなったので、再び、暖かくなるまで、木下家で預かる

と言うので、お言葉に甘えて、12月15日に、淑子さんの両親が、

自家用車で迎えに来てくれた。12月24日にクリスマスパーティーに

呼ばれていくと、犬山良男も元気に、おっぱいを飲んで大きくなった

気がした。淑子さんと幸子の部屋には、ヨーロッパ製のオイルヒーター

が置いてあり、石油ストーブの様な臭いもなく、じんわりと部屋全体が

暖かくなっていた。


 お母さんが、これだと空気も汚れないし、健康的で良いわよと言った。

しかし、値段は随分高そうで、一般庶民には、なかなか、買えない高価な

ものだ。やがて、1982年を迎えた。その頃、トヨタ株が下がっていた

ので、1982年1月6日、トヨタ株を1株555円で1.8万株、

999万円で購入し、残金が69万円になった。1982年3月15日、

やっと、奥さんと、長女、幸子が犬山重臣の住む、社宅に、帰って来た。

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