第102話 ドイツ・コロナ禍 ギムナジウム 3ヶ月ぶりの再開

今日からうちの三男も、やっと3ヶ月ぶりの学校が始まりました。

昨年12月19日から休校になり、年明けからはオンライン授業が始まり(とは言っても、一日2~3時間)、今日から隔週で学校が始まりました。


うちの息子はラテン語のクラスなので、今週1週間登校、来週1周間はフランス語のクラスの生徒が登校と隔週交代での授業参加になるとのことです。


でも、先週に比べて30パ-セント増しのコロナ新規感染率になってきているこのドイツの状態で、再び学校閉鎖も議論されていて、来週からはまた閉鎖になるのではないかとの噂です。

それというのもイギリス型新変異コロナは以前のコロナより、格段に子供にも危ない強力な新種なのだそうで、学校再開はあまりにも危険なのではないかと議論されています。


また昨日はバーデン=ヴュルテンベルク州とラインラント=プファルツ州と2つの州で州議会選挙が行われ、メルケルさん率いるCDUが大敗しました。


大敗理由は

・ コロナ対策の失策

・ 1週間ほど前に発覚したCDU党員のマスク汚職事件


この2つが大きな理由のようです。

汚職事件の議員2人は速攻(発覚後確か数時間で)辞職しましたが、それでも汚職をした事実は消えず今回の民意がこのような形で現れたようです。



それから先週の月曜日は「国際女性デー」で私も色々な友人達から「おめでとうメッセージ」が届きましたが、その日ドイツのニュースでこんな話題がありました。


なんでもドイツはそもそも差別的な言語であるという検証で、それはこういうことでした。


例えばドイツは名詞はその人の性別によって女性形、男性形と変わります。

 

  生徒 Schüler  女生徒 Schülerin

 大学生 Student   女の大学生 Studentin


医者か女医さんでも単語の書き方が変わるのです。

 男性医師 Arzt   女性医師 Ärztin


それでドイツの場合は、もしも99人の女医さんと1人の男性医師がいた場合、女医さんの方が圧倒的に多くても「99人の女性医師達と1人の男性医師」という言葉は消えて、必ず「100人の男性医師達」とひとまとめに“男性形”でくくられてしまう、という話でした。


これはドイツ語だけではなくてフランス語も他の欧州語でも、あるいはまた日本語でもこのように“女性”か“男性”かによって言い方は変わると思いますが、できれば少しでも差別的なことは撲滅したい方向を目指そうとしているドイツらしい議論だなぁ、と思いました。


最近時代の移り変わりが早いので、もしかしたら30年後くらいにはドイツで名詞を女性形というものはなくなる可能性もあるかもしれないですね。わかりませんが……。そんなことは起こらないでしょうか?


でもそれよりも、私としては普通の名詞の単語を男性、女性、中性名詞にしないで、英語みたいに全部不定冠詞は a みたいに ein だけ、 定冠詞は the みたいに der だけ 、という感じで名詞にいちいち性を付けることのほうをやめてほしいなあ、と思います。


ドイツ語を勉強しなければ習得できない私のような外国人にとっては、この名詞自体が必ず男性か女性か中性かの性を持っていることのほうが、覚えたり格変化するのに本当に面倒くさいことこの上ないと思うのですが、こんなことを面倒と思うのは私くらいなのでしょうか。あるいはせめて中性名詞はなくして、男性名詞・女性名詞だけにしてくれないかなぁ、とも思います。


未だ名詞の性の違いの取得すら難しい私です……。



……と、最近の色々でした。




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