第4話 〈私はエロ本ハンター〉



平日、実にだるい朝だろうか

俺は料理をする音とともに目が覚めた。


ミミ「ジャストタイミングだな、ナツメ。朝食ができたところだ」


ナツメ「へ…?あ……ああ…」


ミミ「なんだ?おはようと言って欲しいのか?」


ナツメ「そう思ったことは一度もない」


俺の声は眠そうだったが、否定の一言だけは強くシャキッと言った。

俺は洗面所で顔を洗い、寝間着を脱ぎ、洗濯機に入れた。

スーツをきて、出発準備万端

机の上には料理が並んでいる。

ミミは料理がうまい。

そこだけは本当に助かっている。


手は抜くがな


俺は朝食を平らげ、時間に余裕を持って職場へ出かける。

玄関を開け、一言


ナツメ「行ってきまーす」


ミミ「おう、行ってらっしゃい」


ミミは食器を運び、台所で食器を洗う。

ミミは家事が得意だ、好きではないが

ただ、やらないと気分が悪くなる。

俺は忙しいし、そう言う面はミミもわかってる。


ミミはとんでもなく世話の焼く必要のない子供だ。

もちろん、6歳だと言う設定の上でだ。

子供のところがあるにしろ、思想も言動も大人びている。

だが、ちょっと異常である。


ミミ「よし、終わり」


食器を立て、乾かしながら、ミミは手を拭いた。

ミミは俺のベットに寝転がり、テレビをつけた。


ミミ「あー、なんかお菓子ってあったか?」


テレビをつけたまま、ミミはお菓子を探して彷徨う。


ミミ「ないなー、うーむ。仕方ないか…」


ミミは残念がってベットに戻る。

テレビでは朝のニュース番組がやっていた。


ミミ「……未成年が性的暴行……?」


テレビから流れてきたのは、中学生が見知らぬ女性に性的な暴行をしたと言う事件についてだった。

コメンテーターはこう話す。


[思春期ですもの、こう言うことに興味を持ってしまうのはしかたありませんしね…私も良くベットの下とかにエッチな本を隠したものです」


ミミ「学校はどうなんだ?義務教育では抑えられないのか、その性欲は」


ミミは一人でテレビを見続ける。

そして、10分が経過した時、ミミはとあることを考える。


ミミ「ナツメは……何か隠してたりしてるのか……?」


そう、それはとんでも無いことだった。

ミミはしばらく動かずにいると、急に飛び上がり


ミミ「探せばあいつの弱みを握れる。それだけ出来れば上等だ……サンキュー中学生ボーイ…その罪、誇りに思え……!」


ミミの行動は早かった。

居ても立っても居られなかったのだろう。

早速ベットの下を覗く。


ミミ「……流石にベタすぎるか……」


ミミは立ち上がり、首を傾げた。


ミミ「そうだな……奴は頭がいい……ズル賢い……ここは一捻りした考えで行くだろう……」


目を瞑り、深く考える。

沈黙の上にテレビの音がかぶさる。

ミミは考え込んだ。


その答えは


ミミ「奴……ケツの穴にしまってるな……?」


ちょっと何言ってるかわからない。

ミミは首を横に振り


ミミ「いやいや、違うな……ここはあえて私のよく使うような場所…の可能性が大きい」


何を根拠にしてるかわからんが、ミミはキッチンへかけてった。

棚を開け、見渡す。

いくつもの棚を開け、探した。

ボウルやチョッキをどかして隅々まで探した。


ミミ「ない……ん!?これは……!!??」


ミミは不気味な物体を手に取った。

先はドーム状。

不気味な曲線を描き、縦に伸びている。

下には穴が空いてそうで、そこにイチモツを入れれそうな……


ミミ「TENGAだ!TENGAがある!!」


ミミは引っ張り出してきたそれを見ると、肩の力を落とし


ミミ「これ岩塩や……ガリッガリってやる奴だ……」


食器とボウルを戻し、棚を閉めた。


ミミ「いや……ワンチャン、これをケツの穴に入れてやってるかも知れん…」


ミミは気分を切り替え、次はトイレに向かった。


ミミ「トイレ……なんか怪しい!」


ドアを開け、探る。


ミミ「うう……トイレットペーパーの芯が大量に……あれほど捨てろと言ったのに……」


渋々、芯を拾い、拾い、行動を繰り返していると、あることに気づいた。


ミミ「まさか…ナツメの奴、これをケツの穴に……!!??紙製だから使い捨てってことか……奴め……!!」


ミミはさらに張り切り、次はお風呂場に行った。


ミミ「水場ってエロいよね!」


戸を開けると、すぐ目に付いたのはシャンプーとボディーソープでだった。


ミミ「奴は私と自分とのシャンプーとボディーソープを分けている。なぜかわからないが、結構私のシャンプーは減りが早い……」


その場で考える。


ミミ「はっ!奴!まさか自身のシャンプーをシャンプーと見せかけてローションだったり……!ケツの穴に入れるのを少しでも安全にするための策が……!だから私のを……!」


ミミはさらにさらに張り切った。

その後もいろんなところを渡り、いろんなものを探し、見つけた。

見つける度に俺は変態になっていった。


そして、夕方に差し掛かったその時、ある真理がミミの頭をよぎる。




ミミ「いや……アレでやってるのなら、この部屋にあるありとあらゆるものを、ナツメはケツの穴に入れてる可能性が……はっ!」




ミミはニヤついた。


ミミ「見つけた……これが奴の弱みだ……!!」




〜2時間後〜




ナツメ「ただ今」


俺が玄関のドアを開けると、ミミがそこに立っていた。

なぜかわからない。

ミミはニヤつきながら俺を見つめる。


ナツメ「あ…あの……なん……」


ミミ「塩!芯!コップ!ナス!キュウリ!人参!リモコン!ペン!消しゴム!歯ブラシ!歯磨き粉!ベット!テレビ!カーテン!この前取ったぬいぐるみ!!」


ミミは叫んだ。

わけがわからない。


ナツメ「あ…どしたの……?」


ミミ「それをシャンプーで」


ナツメ「お?…おう……」





ミミ「ケツの穴に入れただろ」





見つめ合う。

ミミは勝ったような顔をしている。


ナツメ「飯作れクソガキ」


ミミ「ははーん!?さては図星で焦ってるんだろぅ?」


ナツメ「違うわお前、こんなもん、ピッチャーがボール投げると思ったらキャッチャーが投げてきたぐらい、予想の斜め上の斜め下の考えなんだけど」


ミミ「え!?お前の弱みを握ったつもりだったのに……」


ナツメ「おうおう、ちょっと歯くいしばれ」


その日、まだまだ寒い日が続きます。


温かいご飯を囲む二人の片方には、でっかいでっかいたんこぶができていたそうだ。



第5話へ続く……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます