第10話 ガーダー
僕と役小角は、ビルの階段から
敵のいるフロアへ行こうと思ったが
階段くを通ろうとすると
センサーで感知され
大量のトラップが発動したので
一旦引いて作戦を練る事にした。
「やばっかたな
僕が先に行ってなかったら
死んでたかもしれない」
僕が、冗談混じりにそう言うと
「はあ、はあ、
お前からしたら些細な事でも
生憎、俺の体は一つしかねえんだよ!
もうちょっと、慎重に進んでくれ!」
命からがらトラップの山から脱出した
役小角が、僕を怒る。
「悪い、悪い
じゃあ、罠の破壊からやるか」
僕は、そう言うと
異空間倉庫から、ストックの体を取り出して
上を見て来てくれ
と
「
上の階まで歩いて行く。
僕は、
予め、エネルギーシールドを三重に張って、
罠に備えた。
まず、階段へ足を踏み入れると
横の壁から
大量に槍が出てきて体を突き刺した。
体は、そのまま進み続ける。
次に、上から油が流し込まれ、
火を付けられる。
体は、進み続ける。
次に、階段が坂になり
上から、巨大な鉄球が落ちてくる。
僕は、
チタン製ナックルグローブを異空間倉庫経由で渡し、
鉄球を砕かせて、前へ進ませた。
「
良いから早く行け
と僕は、命じて先へ進ませる。
鉄球を回避されるとは、
想定に無いようで
トラップがドンドン可笑しくなっていった。
まず、周りの壁から
機関銃が大量に顔を出し一斉掃射すると
その上空から催涙弾が飛んでくる。
シールドでそれを全て回避し
先へ行くと
今度は、突然強化ガラスのケースが降ってきて
閉じ込められ、
中を強酸性の薬品で満たされた。
ケースを叩き割って
先へ進むと
後ろに突如、
分厚い鋼鉄の壁が現れ、
上の階から大量の爆弾が投下されて爆破された。
シールドでそれを避けて
先へ進むと
順番に
落とし穴、
高圧電流、
大量の毒矢、
壁が迫って潰される、
突如、床が無くなって
ミキサーの様な機械で切り刻まれる、
閉じ込められて酸素を抜かれる、
を乗り越えて進み、
扉がある所へ出た。
よし、これで全部だな
やれ、
「
聴けッ!
王の御前で道化が転ぶ
笑わせてやると
傲慢に、間抜けを装い
イテテと嗤う
破壊する魔法を掛け、
階段についていた罠が一斉に破壊された。
「
ご命令達成しましたよ!」
よくやった。
「これくらい、朝飯前ですよ!」
そう言うのを聞くと
「罠が排除出来た
行くぞ」
と役小角に伝え、
階段を階段を上り、
扉の前まで来た。
扉は、鋼鉄製だったが
簡単に入れた。
先に、
安全を確認しようと先へ行かせると
「貴様ら、外で派手に暴れてくれた様だな、
部下が全滅したと聞いたぞ。
それなりにやるようで結構、
だが、このガーダーは倒せんぞ!」
と何処から持ってきたのか
西洋風の甲冑にハルバードを持った男が叫んだ。
なんか弱そうだし
「
直ぐに、終わらせて来ますね!」
お前、敵には容赦ないんだな...
男に走り、男が反応出来ぬスピードで
懐に入り、思い切りアッパーを喰らわせようとしたが
腕が、男を通り抜けた。
「甘いわッ!」
男は、後ろに下がると
ハルバードで、
即座に体勢を立て直した
ハルバードを無視して
男の腹を思い切り殴って吹き飛ばした。
「ぐあああああああああッ!」
男が吹き飛ぶと、
それを追って
男の足を掴んで床に叩きつける。
ボキッ!
と言う音が鳴らしながら
振り上げられた男は、絶叫しながら
床に叩きつけられ
ドンッ!
と言う音がすると
鎧から血が溢れ出した。
「
そう言うと
血塗れの鎧が、ピクピクと震えながら
立ち上がろうとしていた。
男が、杖代わりにして立ち上がるのに使っていた
ハルバードを取り上げて、
男を転ばせ、
蹴り飛ばしてひっくり返すと
男を睨みつけて
甲冑越しに恐怖の色を浮かべる男の首に
思いっきりハルバードを振り下ろした。
「やめろ、
やめてくれえええええッ!...」
男は、泣きながら懇願したが
それを無視した。
男の首が切れた事を確認すると
首をハルバードの先端に突き刺してから、
ハルバードの持ち手を男の胴体に思いっきり
振り下ろし、胴体越しに床に突き刺すと
笑顔で此方に
「すみません、
少々手間取ってしまいました
どうやら防御に特化した能力だった様ですね」
簡単に倒されすぎて
僕は、能力の片鱗すら見ていない
ああ、ありがとう
助かったよ
流石だ...
僕が、少し引き気味にそう言うと
「いえ、
と屈託の無い笑顔で
隣で役小角が
「怖ッ!
お前の能力、こんなのばっかりだな」
と文句を言うのを聞いて
僕は慌てて
「まあ、敵を倒すためだしな
これくらいするだろ?
さあ、次行こう!」
と役小角の肩を組んでそう言った。
「おお、まあそうだな!
おし、行くか!」
と役小角も承知し、僕らは先へ進んだ。
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