第4話 勇者の武器

 宝箱の間に戻って再確認する。4つある宝箱のうち、武器があるべき箱だけが他と形が違う。明らかに豪華である。

 2重底になっているわけでもなく、やはり空であった。何度確認しても、無い物は無い。

 やはり、誰かが盗んだのか。

 盗む?

 ――盗んだのが魔王の手下とは限らないのではないか! 俺は気づいた。

 盗まれたのではない。子供が悪戯で隠したんだ。

 俺は妹を呼び付けた。

 そして――下半身を裸にさせた。

「真琴、四つん這いになるんだ!」

「な、なんで、はずかしいよぉ」

「勇者の武器をどっかに隠しただろ、お兄ちゃんに白状するんだ!」

「してないよ、いや、なにするの?」

「やだ、おにいちゃん、そんなところ、なめないで」

「(ペロペロ)正直に言わないとお仕置きだぞ」


 ――蹴りを入れられて、逃げられた。

 妹は武器について知らなかった。彼女が犯人ではなかった。では、武器は何処に?



 ――もしかして、宝箱が空なのが正しいんじゃないか!


 最大の武器は己の拳だ。俺は武道家だったんだ。じっちゃんが伝えたかったのはこれか!

 今までモンスターには逃げてきて気づかなかったが、俺には秘めたる力があったんだ。

 外に出て、試してみることにした。



 ♪ジャジャーン スライムが現れた。


「ふ、俺の強さ――勇者の武器――を試す絶好のだ」



 ♪バシバシ スライムに2ダメージ。やっつけた。


「やはり! この俺の手が勇者の武器そのものだったんだ。俺は強い!」

「おにいちゃん、そのモンスター、いちばんよわいやつ……」

 俺は調子に乗って、モンスターを狩りまくった。


 ♪チロッチリ~ン レベルアップ。真琴は新しい魔法を覚えた。


「お、真琴の炎魔法もパワーアップしたか。また、名前を考えないとは」

 一つ目が”おチンチン”だったから、その上位となると――

「”おチンチンだいすき!”にしよう」幼女に卑猥な言葉を言わせる作戦2。「早速、あの魔物に使ってみんだ」


 ♪ジャジャーン ゴブリンが現れた。


「”おチンチンだいすき!”」妹が高い声で呪文を唱えると、ゴブリンの周りは火炎で包まれた。可愛い声で”おチンチンだいすき!”だなんて言われると、ニヤけてしまう。

 

 ♪ボワ! ゴブリンに50のダメージ。やっつけた。


 俺の拳と妹の魔法があれば百人力だ、魔王”マキーナ・メガデス・コルプス”(略して、マ×コ)を床に伏せられることも可能だろう。


 

 ワープ。魔王城の裏門。

 魔王は偉そうに玉座に足を組んで座っていた。

 と、ここで俺は昨日のことを思い出してしまう。0ダメージしか与えられなかった。俺の拳は本当に勇者の武器なのだろうか。俺、武道家じゃなくて、イケメンだった気がしてきた。。

「おにいちゃん、たたかわないの?」

「奴が寝るのを待とう」俺の辞書に卑怯という文字は無い。



 時は来たれり。

 お月様が出て、魔王はベッドに移った。用心の為か、鎧を着たまま、寝についている。

 俺は躊躇しなかった。実の父親だからって関係ない。悪は悪だ。

 親父の鎧を脱がせた。心臓に拳をぶつけてやるつもりだった――



 ――プルン。


 上半身の鎧を脱がせると、そこには”おっぱお”があった。

「こいつ……だったか! のか。”マキーナ・メガデス・コルプス”なんて強そうな名前だったし、魔王だからてっきり男だと思い込んでいた……だけど、どうでもいいや。俺は母ちゃんをやっつける!」

 魔王が目をキッと見開いた。メデューサの呪いに掛けられたように、俺は恐怖で動けなかった。

「私の眠りを妨げるのは、お前か」

「い、いや、そんな滅相もありません。ごゆっくりしていて下さい」

 

 俺は後ろを振り返らず、逃げた。



 また、最初の町に戻った。

いくさの後は疲れるな」

「おにいちゃん、たたかってない」

 妹の幼いな顔を見ると落ち着く。花のように可愛い。


 可愛い声を聴いていると、


 理性が保てなくなってくる。俺が俺でなくなってしまうみたいだ。


「なあ、真琴」

「なあに」

「フェラ×オしてくれないか」

「ふぇらちおってなあに? おいしいの?」

「ああ、美味しいぞ」

 俺は、ズボンとパンツを脱いだ。

 妹は?な顔をして俺の行動を見守っている。

「真琴、舐めてくれ!」

「やだ、きたない!」


「真琴、お兄ちゃんのおチンチン大好きだって言ってくれ」

「えーん。。……おにいちゃんのおチンチンだいすき」


 ♪ボワ 俺は炎で包まれた。


「うわあああ、あっちーーーーーー!」危なく、殺されるところだった。

 



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