第210話 簡単でしたね
「どうせならクロエのふとももに挟まれたかったわ」
「……今の魔法で頭もおかしくなったのかしら」
凄まじい減圧が解除されて空気の圧力の素晴らしさを体験出来たけど、倒れていたせいかクロエのまぶしすぎるふとももに目が行ってしまった。俺は空気の圧力じゃなくてロリからの圧力を受けたい。
助かった安堵感、欲求を解放したいという気持ちが溢れて思わずぽろっと言葉として飛び出してしまった。でも本当の事だから仕方ない。クロエは魅力的な女の子だし俺のドストライクのロリだからだ。
ロリコンの皆さんは知ってると思うけどロリのふともものまぶしさは異常。どこからどう見てもサラサラにしか見えないきめ細かい肌の細胞のつながり。靴下やニーソに挟まれても決して負けない遠目に見てもわかるその弾力。
光に当てれば反射するようなつるつるな表面。触り心地は知らなかったけどこっちの世界にきてクロエとイリスに触れてその素晴らしさを体験出来たことが最大級の喜びです。極上なんて言葉じゃ生ぬるい、その感動を表す言葉は俺の中に存在せず、溢れる気持ちを直接伝えることしか出来なかった。
もちろん素足も素晴らしい。余すところなく未完成な体はこれから成長していくという期待と可能性に満ち溢れている。それが最も反映されているのが足の部分。人間の体を支え、最も良く動き、最も成長が早い。だからこそ最も目が吸い寄せられる。
そんな芸術を見せられて平静な気持ちでいられるかと問われればその答えは否。断じて否だ。
小学生の登校風景、俺はそれを眺めるだけで数日分の活力が沸いてくる。場合によってはもっと沸く。もしそこで警察に職務質問されても穏やかな気持ちで連行されて数日拘束されても文句は言わないだろう。
いつかテレビでやっていた本物の小学生は誰だクイズ、ロリコンの皆さんは迷わず答えられましたよね? テレビ越しでもはっきり確信を持ってわかるほど簡単でしたね。
「おにいちゃーん?」
「……あれ、どした?」
「……戻ってきたわね」
めぐとクロエがこっちを変な目で見ている。どうかしたのだろうか? 俺はいつも通りロリについて考えていただけだけど、どうして二人はちょっと引き気味なのだろうか。
ちょっと鋭い目をしているクロエと、優しそうな細い目をしているめぐの目に見つめられて俺のドキドキは止まることを知らない。さっきまで減圧食らってたのも関係してると思うけど。
「クロエさん、お疲れ様です」
「女神様こそお疲れ様です。疑ってごめんなさいね」
どうやら二人は和解出来たようでなによりだ。その部分を見逃してしまったような気がするけど二人の仲が深まったなら俺はそれでいいよ。二人とも俺の方見ながら喋ってるから俺が原因なのは間違いないだろうけど。
良い事をしたと思っておこう。
「あれが信者一号の本当の姿です。あと敬語もいらないしめぐと呼んでください」
「あのキミヒトを知っているなら、本物なんでしょうね。わかったわ、これからよろしくめぐ」
納得したロリ達がとても可愛らしいので俺は大満足だ。
「ところでクロエ、そいつどうするんだ」
俺はついに見て見ぬふりをしていたムバシェの事を聞いておく。だってすんごい期待のまなざしでこっちの方見てるんだもん。まるで自分にもさっきの魔法かけてくださいと言わんばかりの表情。
いやたぶんまるでというか確実にやってほしいんだろうね。だってムチでぶたれて喜ぶ豚だもんね。ダジャレではない。
「ほんとキミヒトはいきなり素に戻るわよね……。こいつにもう用はないわ。イリスがエルフを助けたのはわかったし、魔法陣を発動させるために集めてた魔力ももらっておいた。魔法陣もいじっておいたからまた作るとしたら数十年はかかるでしょうね」
なるほど。つまりもうベノプゥがあんなひどい姿になる未来は完全に潰えたって事か。しかしこの豚になりきってしまったムバシェはこれからどうするんだろうか。考えても仕方ないことかもしれないけど見るに堪えない。
「でもこいつは結構強かったわよ? この屋敷にいるメイド全員、三十人くらいいたけど全員に洗脳魔法かけてたんだから。おかげでちょっと戦闘になるところだったわ」
「大丈夫だったのか? いや勝ったのは知ってるしクロエがこいつに負けるとか想像できないけど」
「ええ、飛び膝蹴りで沈めてやったわ」
まじかよ武闘派クロエちゃんとか最高かよ。魔法少女ステッキを持ちながら物理で攻撃をする武闘派魔法少女クロエちゃんがここに爆誕してしまったわ。録画しなきゃ。
……ん? 飛び膝、蹴り?
俺は大変なことに気付く。
飛び膝蹴りとは主にジャンプをしながら行う膝蹴りの事を言う。そしてジャンプをするということは躍動感にあふれるアクロバットな行動であり、その勢いは誰が見てもかっこいいと思わざるを得ない。
しかしクロエはスカートだ。それも膝上の丈の足がまぶしく見えるスカートだ。
つまりクロエの膝が直接触れた……? もしかして下着も見られたのでは……?
ムバシェ殺すか。
「え、ちょ、キミヒトどうしたの?」
「お兄ちゃんストップ、ストップです!」
俺が殺意をみなぎらせムバシェに向かって歩き出そうとするとロリ二人が止めてくる。止めてくれるな。クロエは俺の嫁なんだから何人たりとも触れてはならねぇ。もしクロエの着替えとか覗こうとするやつがいたら脳みそ爆散させてやるわ。
ただし女子除く。
お姉さんと小学生の絡みとか結構好きだよ。本業の方々ほどじゃないからがっつり語れるほどのものは持ってないけど見ていて非常に癒されます。
例えば心の荒んだ社会人のお姉さんが無垢な少女の純真さに当てられて癒されるとか、疲れ切ったところに幼女が現れて応援してくれて元気でて定期的にパフェ食べさせてあげたりとか。
仲良くなってお泊りしたときにお姉さんが幼女の事純粋に好きになりすぎてそのまぶしさで直視できなくなってめちゃくちゃに可愛がりながら一緒の布団で寝てほしいとかそのくらいしか思いつかない。
そして俺の腰にまとわりついて俺を止めようとしていたロリを見て非常に穏やかな気持ちになったので怒りを抑えることが出来た。
「キミヒトの情緒が不安定すぎるんだけど……」
「元からですよ」
「とりあえず、おかえり。クロエ」
「もうちょっとムードがあるでしょ!?」
クロエは怒っていたが無理やり抱きしめて胸の中に収める。次第にしぶしぶと背中に手を回されてキュンキュンしてしまったのでもっと強く抱きしめておいた。
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