　石津夫妻が、２０１４年５月８日の平成芙蓉会で、石津三千子の友人で、親しくしている香川里美、稲山美代子、菊田浜子、秀川節子と、以前から計画していた、２０１４年７月３日に出発する、ポルトガル、スペイン１５日の旅のチケットをもらい、その話題で，持ちきりになった。石津健之助は、男性１人であったが、プライベートなので、極力，気を使わないように心がけて、食事会の後は，すぐに麻雀のグループと麻雀を始めた。

　そうして、２０１４年７月３日になり、成田空港で待ち合わせ、カフェで，お茶をして、早めに搭乗手続きを取って、飛行機に乗り込んだ、成田からローマで降りて、リスボン行きの飛行機で飛んだ。途中、特に激しく揺れる事もなく、機内では、女性陣はおしゃべり、石津健之助は、寝て過ごした。リスボンに到着すると，晴れていて、海からの潮風で、乾燥しすぎることもなく、快適だった。

　飛行場から、地下鉄とタクシーで１５分で、石津のマンションにつくと、４ＬＤＫで、広い家ですねといい、高台で景色も良いじゃないですか、敷地も広く、日本だったらもっと、めいっぱい建物を建てると女性達が話していた。香川里美が２ベッドルームで、ベッドも大きく、１つのベッドに２人で寝れそうで、４人くらい、泊まれそうねと、笑いながら言った。でも、自分で買った家だから、私も他の人を泊めるのは嫌かもと言い、お互いに気を使うものねと言うと、大きな声で笑った。

　これの広さの土地と建物で５千万円程度なら、安いわねと、稲山美代子が言い、私も、欲しいーなーと言い、でも、旦那と一緒じゃなくて、ラテン系の格好いい彼氏ならもっと良いとい言うと、菊田浜子、秀川節子もそりゃーそーよと、口を揃えていった。そして、雑談しているうちに、石津夫婦は、荷物を置いて、リビングに来て、今晩は、ファドレストランへ行きましょうと言い、タクシーを呼んだ。大型のワゴンタクシーがやってきて６人全員を乗せて、リスボンの中心街へ行き、香川里美達の泊まるホテルの前で止まった。そして、ホテルのロビーで、石津夫妻が待っていると、２０分ほどで、化粧を整え、着替えて４人の女性達がロビーに降りてきた。

　そして、石津健之助の案内で、ファドレストランに入って、最初にポルトワインで乾杯すると、甘くて飲みやすいと秀川節子が言うと、他の人も，飲みやすいと、口を揃えていった。その後、鰯料理が出ると、肉じゃなくて良かったといって、食べ始めると、これなら、私たちの口に合うわねと話していた。次に、シーフード・ブイヤベースが出て来て、パンにつけて食べると、これが絶品。サラダと、デーザーとのエッグタルトが出ると、女性達は、大喜び、エスプレッソとエッグタルトが最高にうまいと絶賛していた。

　その後、ポルトやコインブラの話をしていると、当たりが急に静かになったと思うと、ギターが鳴り出して、静かな雰囲気の中、女性の哀愁を帯びた歌声が、最初は、静かに、だんだんと熱を帯びて、独特のリズムと歌い方で、吸い込まれ様に、歌の世界に引き込まれていった。どことなく、日本の民謡や演歌にも似た、雰囲気があり、なじみやすかった。静寂の中に、ギターの音と女の歌声が迫力を帯びてきて、盛り上がったと思うと、また、静寂へ、哀愁を帯びたと思うと，情熱的に変化しながら、最後を迎えた。曲が終わると、拍手喝采。

　そして、中休みが、あって、その間に、おしゃべりと、食事、デザートをいただき、女性達は、しっかりとエッグタルトをおかわりしていた。２－３０分位たった頃に、おおきな拍手に迎えられて、別のファドの歌手が登場して、ギタリストも交代して、また新しいをファドが、始まった。今度の曲は、特に哀愁を帯びていて、抑揚も聞いていて、香川里美、稲山美代子、菊田浜子、秀川節子達は、曲のクライマックスで、思わず，涙を浮かべていた。最後は、

　スタンディングオーべーションで、すごい盛り上がり、フィナーレで終了した。女性達は、口々に素晴らしい、日本人の心の琴線に触れる素晴らしい歌だわと，口々に絶賛していた。そうして１１時近くなり、精算して、女性達４人をホテルまで送り、石津夫妻はタクシーで、自宅へ帰った。