第56話:ポルトガルの60日長期滞在

 翌日は、バルセロナに移動して、ガウディのサクラダ・ファミリア、グエル公園を見て回ったが、その芸術的な外観に驚かされた。翌日は、カテドラル・旧市街の大聖堂を見て回り、その後、世界屈指のクラブチームFCバルセロナの本拠地のカンプノウスタジアムを見学したが、ヨーロッパ最大の観客席規模を誇る10万人収容のスタジアムで圧巻だった。そうして、4日間のスペイン見学を終えて、6月9日、再び、リスボンに戻り、サント・アントニオ教会、ジェロニモス修道院、ベレンの塔などを、回ってみて、町並みがきれいであった。


 食事も日本に合う海鮮料理が美味しくて安かった。ヨーロッパ最西端の岬、ロッカ岬をたずねると、険しい岸壁と、きれいな海が素敵だった。そうして、日本に帰る日が近づいてきたので、最後に、もう一度、ポルトへ行った。6月25日、朝10時に、リスボンの駅から、高速列車で2時間半で到着。ポルトは世界遺産の町で、魔女の宅急便を思わせる雰囲気のまちで、オレンジ色屋根の景色が広がっていた。お腹が空いたので食堂に入り、いわしの塩焼き、タコ、エビなどを注文すると、みな旨い。特にいわしは肉厚で絶品、日本人には、ぴったりで、どれも美味しくて、安い、食後に、ちょっと甘めの、飲みやすいポルトワイン飲み、お腹を満たした。


 翌日は、ポルトの川沿いの道を散歩して、その後、高台に上がり、一面に広がる、白い壁と赤い屋根のポルトガル独特と家を眺めていると、石津夫妻にとって、住むとしたら、リスボンよりも、落ち着いた感じで、ポルトの方が、良いと感じた。ポルトの最後の晩餐は、川沿いのテラス席で、だんだんと夜景に変わっていく景色を眺めながら食事楽しめ、最高でした。


 2013年6月28日に、お世話になった今田夫妻と、お別れの食事会に、お誘いして、ゆっくり話す機会を持った。今田寛人さんが、石津健之助に、ゴールデン・ビザはとらないのですかと聞いたので、ポルトガルは好きですが、50万ユーロという大金を使うなら、永住権を取得するよりも、スペイン、イギリス、フランス、スイス、イタリーなども、旅行したいという結論に達したと話した。そうして2ケ月間のポルトガル・スペインへの長旅も終わり、2013年7月8日に、日本に帰った。その後、佐藤和則君から電話が入り、ポルトガルのゴールデンビザの申請をして、不動産を買ったと話してくれた。


 それによると、佐藤君と伊東さんと富田君と清水さんが、結婚予定として、4人、2カップルで2つのゴールデン・ビザを申請したと言い、不動産は、リスボンの町中の同じマンションの広めの2LDK2部屋を51万ユーロで、2つずつ、購入し、ゴールデン・ビザは、申請後3ケ月程度で日本に届くそうだ。また、もし、石津夫妻がリスボンに行く時は、特別に2LDK1泊、1万円、1週間なら5万円、1ケ月なら10万円で貸すと言ってくれた。

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