神滅ぼしのスーサイダー

作者 詩一@シーチ

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★★★ Excellent!!!

自殺したが、神の依頼で転生し、世界を救うはずだった主人公。
その先に待ち受ける、予想外の展開。
魔人族、人間、そして、神。その板挟みでの心の迷いや葛藤に悩むも、出会った一人の少女のために戦う。
ぐっと引き込まれる始まり。テンポ良く進むエピソード。それでいて、シリアスになりがちなテーマをうまく溶け込ませた文章力。
詩一先生お得意の、世界の理不尽さと社会問題提議を、実に絶妙に織り込んだ異世界冒険譚です。
ひと味違う異世界もの、ぜひいかがでしょうか!

★★★ Excellent!!!

私はいわゆる昨今の異世界転生ものブームに食傷気味な人間なのですが、この作品は他のものとは違うと感じました。

主人公は、自殺をすることで異世界に転生し、魔王となります。
この転生する契機としての自殺が、単なる経過ではなく、物語に大きな意味をもたらしています。
自殺したことを神に買われて魔王となるわけですが、神の浅はかな目論見通りにいくはずもなく、主人公は神に抗い、新たな命を生き抜こうとします。
その過程で、主人公は大いに感じ、考え、葛藤します。前世の苦悩も消えてはいません。

この作品には、安易さがないのです。極端な設定で読ませるのではなく、悩み苦しむ生きた人間の姿を描くことで、読者の共感を得て、感動を呼びます。
その姿勢がすばらしいと思いました。
この先も楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

前世で自殺した主人公を魔王に転生させて自殺を図らせた神。
しかし神は主人公により返り討ちにあってしまった。
神でありながらなぜ主人公が抵抗することを考えなかったのか。殺された神もそうだが、巻き込まれた主人公も不幸である。読んでいてやり切れなさが残った。
決して後味のいい小説とは言えないが、人を喜ばせる小説ばかりが良作とは限らない。
人をぞんざいに扱えばどういう目に合うのかがわかる小説として皆さんに紹介したい。

★★★ Excellent!!!

本来わたしはある程度読み進めないとレビューを書くことができません。
ですけれどもこの小説だけは、今すぐに書かないと間に合わなくなると思いました。
多分、今までわたしたちが読んだことのない何かがこの小説によって起こされています。
これは、皆さんへの忠言です。
今すぐにこの小説を読み始めるべきです。