黒斑鏡

作者 高羽慧

30

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★★★ Excellent!!!

じわりじわりと異常に巻き込まれる主人公、瞳。
ホラー定番の怯える系主人公ではなく、瞳さんはそれらに立ち向かいます。
霊能力者でも坊さんでもエクソシストでもないのに。


ぜんぜん関係ないですが、専門学校の描写が実にリアル
リアルって言っても、私は行ったことないのですが。
『こういう感じなんだろうな』と容易に想像することができる。
また、その主人公の環境が、異常を際立たせるのに一役買っていたりして。上手い。


本当に、これはホラーでいう呪いのせいなのか?
実は人間が一番怖いのではないか?
さまざまな思いを巡らせながらのラスト……

夏になったら、また読みに来ようと思います。

あっ、カーブミラーが……

★★★ Excellent!!!

主人公の鈴原瞳は、曰くつきの交差点でカーブミラーの中に黒い染みを見る。その染みはまだらに広がり、いつしか瞳の日常を侵食していった。

そんな瞳に親切に声をかけてくれるアパートの管理人の柄沢。不可解な行動をする講師の高崎。そして連絡がつかない親友の由比。
牛樹に守られた町の怪奇現象を、

さあ、あなたも……

見ろ!



くふっ

★★ Very Good!!

牛樹と鏡を巡る黒い怪談話。
呪いと、呪われてしまった彼女が必死に生き残ろうと足掻くお話です。
ホラーによくある縮こまった主人公とは少し違い、自分が「呪われている」ということを自覚してから解決に向かう彼女は強く逞しい。

あとはグイグイ、よく練られた伝奇と構成で話を魅せてくれる作品ですので。
ホラーが苦手な方でも楽しめる塩梅になっていると思います。

鏡を見ることが出来なくなっていく。
記憶が飛んで行く。自分が見ている世界は? 誰を信じれば良いのか。
見失っていく先で、主人公はこの呪いの正体を見つけ解決することが出来るのか。

結末が気になった方は、部屋の鏡を確認しながらどうぞ……。