第四百九十一話 パーティ その八


「呼ばれたのは……吾のようだな」

 

 だから誰も呼んでねえよ。

 

「ではこれより……吾の戴冠式を始める」

 

 ……。

 

「お前何かしたか?」

「貴様の洗脳を解き、恋を牢屋送りにしたのだ。吾が祝福され、そして王になろうとも自然だろう?」

 

 不自然だろ。

 

「吾が浅井家の初代皇帝として、貧乳の銃士と赤の姫を配下に」

「なんで私もよアンタに従う気はないわよ」

「……うっ……ひっく……」

 

 あ……。

 

「うわああ

 

※※※(展開はご察し下さい)

 

 あの後母さんと姉さんがなんやかんやで、私は部屋を立ち去り。

 

「パーティ……始めらんねえな」

「ふっ……赤の姫のせいだ」

 

 お前も十分さっきのは悪いだろ。

 

「お遊びであそこまで反応されても困るぞ」

 

 十七年も一緒にいて姉さんが怒る内容かどうか分からねえのはヤバいぞ。

 

「……逆にあやつに最後くらい仕返しが出来んものか……」

「んなもん出来たらとっくにやれてるだろ」

 

 何だかんだ残りページ少ないし。

 

「てかネタはあるのか?」

 

 ねえよ。By作者

 

「胸張って言うな」

「何ならここでもう〆るか?」

「そうだな」

 

 あとのシーズンの事は、あとのシーズンの私達に任せて……と。

 

「じゃあ最後に……コホン。読者の皆さん、こんなものだけどここまで読んでくれて、本当に感謝するぞ」

「書籍化の目標は達成できなかったが、吾らはこの結果を次に繋げようと思う。だから……ここでお別れではないぞ」

「「それでは皆さん、一緒に」」

 

 打ち切り漫画っぽい終わりになるけど。

 

「「ご愛読ありがとうございま

 

「待ちなさあああい!」

 

 うわっ!

 ドア壊して姉さんが入ってきやがった!

 

「最後の挨拶くらい私呼びなさいよ!」

 

 いや……きちんと〆たいから逆にお前要らねえ。

 

「何言ってんのよ。最後だからこそ私でしょ?」

 

 お前がしめようとするとろくな事にならない。

 

「とりあえず~……最後に一発殴らせなさい」

 

 ……は?

 

「ほら頬を出しなさい」

「ジャイア〇か! だから嫌だって言ってんだろうが!」

「待ちなさい!」

 

 嫌だあ! 最後だからって殴られたくねえ!

 

「ふっ……仕方ないな。吾らの物語を最後まで見てくれた読者諸君、吾らは必ず帰ってくる。吾らの事を……ゆめゆめ忘れるな。では、さらば」

 

※※※

 

 最後に。

 

 初めましての方は初めまして。そうでない方には是非媚を売りたい、心夜です。

 何だかんだで長く続いた浅井三姉妹……最後はスランプが続いて勢いが落ちましたがこれにて一旦完結でございます。

 楽しんでいただけたでしょうか? この浅井三姉妹、高校生時代の悪ふざけから生まれた産物ですが、今では彼女達の事が特別な存在に感じています。

 書籍化という目標をこのシーズンで達成する事は出来ませんでしたが、これから同人活動や新しい小説を通して、絶対彼女達を有名にしてあげたいです。

 なお江代に関しては、現在執筆中のバトルガールハイスクールの同人誌にも出演しますので、そちらも是非……来年のバトガオンリーにてご購入いただければと思います。

 最後にはなりますが、ここまで読んでくださった皆様に、心より感謝いたします。

 それでは、またどこかで。

 

 ありがとうございました。心夜

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浅井三姉妹のバカな日常 心夜@今日からアイドルを始めたい! @shinya_matsuno

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