第四百八十八話 パーティ その五


 帰宅。

 

「……おい」

「どうしたのよ」

「更に人が増えてんだけど」

 

 法音や克哉兄さんをはじめとする奴らまで揃ってやがる。

 

「テメエら何しに来た」

「俺の敵たる闇の騎士と……決着を着ける為」

 

 お前がいると江代なのかどうなのか見分けつかねえから出てけ。

 

「はつおねえちゃんひさしぶり」

 

 こいつはあの馬鹿と違って邪念がないのが救いだ。

 普通に接すれば死ぬことはねえ。

 

「法音久しぶり~また背伸びた~?」

「えへへ……」

 

 うん。可愛い。

 

「シスコン?」

「妹じゃねえだろ」

 

「ん~? 初か~おかえり~」

 

 ……は?

 

※※※

 

「遅いじゃねえか~。ほら飲め飲め~」

「藍田」

「ん?」

「なんでテメエがここにいんだよ」

「初の友達だって言ったら上がらせて貰ったから飲んでる」

 

 飲むな。

 

「お前が酔っ払うと百パー性犯罪に手を出しそう……あ、こいつなら良いぞ」

「わ、私ですの!?」

 

 最後だから思いっきり仕返ししてやるぜ。

 

「こんな眼鏡じゃ興奮しな

「はい眼鏡没収」

「へ? はっ!」

 

 試しに私が着けてみる。

 

「かなり強いな」

「勝手につけないで欲しいですの!」

 

 ダメだ頭いてえ。

 

「何故捨てますの!?」

 

 ゴミはゴミ箱に捨てるものだろ。

 

「流石に酷過ぎますわ!」

「あーやべ興奮してきた。じゃあ連れてくわ」

「え……は、放して欲しいですの!」

「流石に映せねえから家から出てからにしろよー」

「へいへい」

「嫌ああああああああああああああああッ!」

 

 やったぜ。

 

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