第三百四十七話 かくなる上は その二


 ゑ? これ続くの?

 どんだけ引っ張るんだこのネタ。

 

「取り敢えず、これだけ人数いる事だし。メインキャラ確定したけど後々忘れられそうな奈々子を何とかして活躍させる為に王様ゲームでもやるわよ」

 

 ひでえ言われよう。

 

「おい赤の姫。奈々子を泣かせるな」

「そんな陽キャぶった陰キャの端くれなんて私知らない」

「……」

 

 今にも泣きそうだからやめたげて!

 

「江代。よしよししてあげて慰めろ」

「ふっ、任せよ」

「江代令嬢さんありがとうございます……」

「ふっ、吾の前では笑ってくれ」

 

 江代絶対良いオカンになるな……。

 

「アンタは無理そう」

 

 ただし姉さんてめーはダメだ。

 

「てか王様ゲーム……? なにさせる気だ?」

「読者にサービスショット?」

「完全にエロい事させる気じゃねえか」

 

 作者。編集よろしく。

 

 甘いな。カメラ準備OK。By作者

 

 しまえ。

 

 ……はい。By作者

 

「でも女しかいないのよねえ……。これじゃ取れ高が……」

 

 いやこれを男の読者が見たら取れ高だらけだから安心しろ。

 てかそんなシーン乗せるな。

 

「取り敢えず十八禁は禁止にするか」

「いやよ?」

 

 ……。

 

「江代、奈々子、私と一緒に帰ろうぜ」

「そうですね」

「……王様?」

 

 江代?

 

「面白い。吾は挑むぞ」

 

 はあああああああああ!?

 

「あの江代さん? この手の奴一番今のお前がやっちゃダメ! 彼氏いるんだからもっと自分の身を大切にしろ!」

「何を言っておる貧乳の銃士。赤の姫以外にも女子中学生が沢山いるのだぞ……こやつらに上手く命令出来れば……ジュルリ」

 

 お廻りさんここにロリコンがいます。

 

「何を言っておる貧乳の銃士。なら貴様は子供が生まれても同性の子だからという理由で授乳すらしてやらんのか?」

「そいつら授乳要らねえだろ! てかお前処女なんだから母乳出るわけねえだろ!」

「貴様も出ないけどな」

 

 ごもっともです!

 

「てかお前もレズだったの?」

「だから貴様とは違う。同性の可憐な年下がやっている光景を見るのは好きだがな」

「だから私はどんなキャラで見られてんの……?」

 

 ダメだ。絶対違うけど、私がレズだという事になったらホントに和泉にくっつかれて先輩に嫌われる……。

 

「へー王様ゲームやるの?」

「……うわああああああああッ!」

「は、初ちゃん落ち着いてよ……」

 

 いやどうやって来たんだよ和泉。

 気配殺して近付くな……。

 

「私は初ちゃんとそういう事出来るなら一緒にしたいな~って」

「……」

「奈々子」

「はい」

「友達はちゃんと選ぼうな。私みたいになるから」

「気を付けます」

 

 もう私が悪いのかも知れない。

 

「早くやろ」

「ふっ、この瞬間を待っていた」

 

 やるしかねえみたいだ。

 

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