九章 十二月編

第三百三十三話 ただいま ♡


 ゑ? 私視点?

 なんか私の知らない間に、新しい章始まってんだけど……。

 九章って何? まだ十一月なのに八章じゃないの?

 

 キリよく終わらせたかったんだ察してくれ。By作者

 

 キリよく終わらせるって言われても、私は前回までの話を知らないのよ。ずっとツアーでいなかったし。

 

 黙れ不良。By作者

 

 真面目ぶるなうざい。

 

※※※

 

 まったく、ちょっとツアーの為に学校休んだくらいで大袈裟よ。

 ファン舐めんじゃないわよ。

 

「てか家母さんしかいないのかしら」

 

 自分の部屋に戻りはしたが誰もいない。

 このまま何もしないで一話潰すの無理だし、母さんと話すか。

 

 一階。

 

「おい顔面年齢詐称ババア」

「あら淀子ちゃん帰ってきたの?」

「瞬間移動で自分の部屋に直接移動したからね。ついでに火山の上にアンタとワープして落として帰ろうか?」

「酷い事言うわね~。帰って来たんだしご飯にする?」

「初と江代は?」

「今日は病院で江代ちゃんの彼氏と過ごすらしいの。江代ちゃんが素敵な子と巡り合えてママ嬉しいわ」

「は?」

 

 彼氏? どういう事よ。

 

「あら知らないの? 江代ちゃん彼氏出来たのよ」

「……」

 

 なんで出来たの? 私まだ彼氏出来てないよ?

 

 お前に彼氏がいたらおかしい。By作者

 

 うっさい現在フリーの陰キャ作者。

 

 そんなに悪く言わなくても良いじゃないか! By作者

 

 甘いわよ作者! 姉に勝る妹などいないわ!

 

 どうせお前あとでらりるれろとか言い出すだろ! その流れには乗らんぞ! By作者

 

 いや、なんか江代がスマ〇ラやってるの見たらつい……。

 

「独り言なんて気持ち悪いわよ淀子ちゃん」

「死ぬ?」

「あらやる気? いつもは負けてるけど今回は勝つわよ」

 

 言うじゃない。

 よっぽど死がお望みのようね。

 

「かかってきなさい」

「うふふ……上等よ」

 

※※※

 

 ……家は半壊したわ。

 

「どうせ後で戻るんだし、とことんやりあいましょ」

「ええ」

 

「……江代、これがスタートで大丈夫か?」

「ふっ、問題だ」

 

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