第二百七十一話 体育祭 その十四


「取り敢えずポ〇リで何とかしたわ」

「それは良いんだが……糖分塩分取るのって気持ち悪い時にしたらダメじゃね?」

 

 作者も頭痛い時ジュース飲んで吐き気催したくらいだし。

 

「取り敢えず私早退するわ」

 

 さよなら。

 

「あっさり帰すのね薄情者」

 

 お前いない方が平和で良いよ。第一お前いなくても大変なのに。

 

「アンタホントにやな奴ね」

 

 お前だけは言われたくねえ。

 

※※※

 

「くっ……」

 

 こんなに頑張る美咲を見たのは初めてかも知れねえ。

 

「いや今までも貴女を倒すために頑張ってきましたわ」

 

 力の使い道を間違ってるからノーカン。

 

「もう二度と貴女の爆弾にはなりませんわよ!」

 

 うるせえ! 黙って目の前の状況に集中しろ!

 

「酷いですわ……ッ!」

 

 私の耳に、ブチっという音が聞こえる。

 何故か美咲のカットインが映ったように見えたのは幻覚だろうか。

 

「遂にペル〇ナ5まで混ぜてきやがった!」

 

 幸いペルソ〇は出なかったが、美咲は茶色のオーラを纏いながら強攻撃を命中させた。

 

「頼みましたわ!」

「おう任せな美咲っち」

 

 バトン〇ッチからの、カットイン。

 

「当たれ!」

 

 残念ながら命中はゼロ……なのだが……。

 

「これでは進めないッ!」

 

 床に落ちた矢が、敵チームの行く手を阻む。

 

「私の番ですね!」

 

 そしてスタ子。

 カットインの後。高出力のレーザーを、銃口から放ち。

 

「このままいきますわよ!」

 

 そして三人の顔が赤い背景と共に出現し。

 

「このまま一気に畳みかけましょう!」

 

 激しい勢いで、怯んだ敵チームに攻撃が加えられていく。

 

「……」

 

 そのまま美咲が着地し。

 

「私に勝つ事など、許されませんわ」『It is not allowed except for winning』

 

 血を吹き出しながら、敵チームは跡形も無く消し去られた。

 

『810EXP \1919 ITEM パンツ×72』

 

※※※

 

「そこまで! この勝負、美咲達の勝利! よって六角美咲を次期生徒会長に任命する!」

 

 ――うおおおおおおおおおおおッ!

 

「よくもまあこんなに盛り上がれるなあ」

 

 どっちかというともう美咲に生徒会関連の役職をやらせたくないんだが。

 プライドがあのままだとめんどくさいし。

 

「貴女の為にプライドを捨てるなんて絶対嫌ですわ」

「こんなだから嫌なんだよ」

 

※※※

 

 そのまま閉会式。

 

「それでは閉会式を執り行いたいと思います」

 

 美咲の挨拶と共に開始される閉会式。

 

「まずもう今更な校長先生のお話。今更過ぎる校長先生お願いします」

 

 何ならもう出さなくて良くね?

 

 ページ数稼ぎたいから出すわ。By作者

 

「お前はホントに自分の欲に正直だな」

 

 そのまま校長登場。

 

「……み、皆さん……」

 

 ?

 

「ふっ、よく頑張ったな諸君。貴様らの頑張りは、吾がよく見ていた」

 

 あれ?

 

「お前じゃないよな? 江代」

「吾ではない」

「ふっ、頑張るというのは……ふっ、大事な事だ……」

 

 しつけえ。

 

「良いか? 貴様らには孰れ大きな試練を迎える。大学受験……それから就職試験……それを乗り越えるにはそれに見合う頑張りが必要になるだふっ」

 

 もしもーし。ふっが語尾になってますよ~。

 

「あやつ無理してるな」

 

 それな。

 

「そ、それではこれで話を終わろうと思う……」

 

 たまには他人の心の声を覗いてみるか。

 

「貴様も出来るようになったのか……?」

「私だけ出来ないのは不公平だと思うしな」

 

「(これだけやれば、次も出してもらえるだろ)」

 

 終わりだよ。

 

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