第二百五十三話 六章おまけ チーム戦 その二


 ロード中……。

 

『1P HATSU 2P EYO 3P MISAKI 4P YODOKO』

 

『3、2、1、Go!!』

 

 対戦開始。

 さて、それと同時に動き始めたのは……。

 

「上必殺技『瞬間移動!』」

 

 姉さんだ。

 私との距離を詰め、通常攻撃で50もダメージを与える。

 

「くっ……」

「せいっやっ!」

 

 ……。

 勝てるわけがねえだろ!

 

「通常攻撃三回でバースト圏内入るとかチート過ぎだろ!」

「これでも弱いくらいよ」

 

 まあ確かに通常攻撃一回で死んでもおかしくないな……でもあんま弱体化になってねえ。

 

「作者にゲームバランスの話をするだけ無駄よ」

 

 てかお前がス〇ブラ出たらダメだわ。

 

「通常必殺技『発砲』!」

 

 弾を三連続で放つ。

 しかし……。

 

「一ダメも入ってねえ……」

「全部キャッチしたわ」

 

 オートガードも付いてた……。

 勝てるわけがねえ……某ドイツ人の少年ですらキーボードをぶん投げるレベルだぞ。

 

※※※

 

 そのまま苦戦を強いられ……私は既に危ない領域に入っていた。

 

「下必殺技『リプルウィンド』!」

「くっ……」

 

 耐えろ……。

 

「おっ、スマッシュボール!」

 

 これがあれば、姉さん達に勝てる……!

 

「取るしかねえ!」

 

 下必殺技『気合溜め』からの……。

 

「下必殺技『気合砲』!」

 

 バリィィィン!

 

「よし! うおおおおおおおッ!」

 

 私は力を解放した。

 

「届けェェェェッ!」

 

 当たれ……当たれ私の拳ッ!

 

「初さんには勝たせませんわ!」

 

 ……は?

 

「ぐあっ!」

 

 おい待て。これは違うんだ。

 わざとじゃねえんだ。無かった事にしてくれ……。

 

「ダメだ……身体が勝手に……」

 

 私は美咲にエアガンを乱射した後、思い切り拳で場外へと吹き飛ばした。

 

『PLAYER 3 DEFEATED』

 

「……」

 

 オワタ……。

 

「じゃあ初。そこ立って」

 

 それでも抵抗するでKO☆BU☆SHI☆D

 

「死になさい」

 

 あとは察して?

 

『GREEN TEAM WIN!!』

 

(六章終わり)

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