五章 八月編

第百七十話 ナンパに行こう 第二弾 その一♡


「おーい初。またナンパ回書くぞ~」

「……」

「お前主人公だから強制参加だぞ~」

「……やだ」

「ゑ?」

「もう私には先輩いるし、あんな想いしたくねえから。姉さん主役とかでも良いからテメエらで勝手にしろ」

 

 怒られた。By作者

 

※※※

 

「てわけで、淀子。初以外のメンバー誘ってくれ」

「へーい」

 

 また私視点なの~? これ意外と疲れるのよね~。

 

「文句言わない」

「上から目線? 殴るわよ?」

「すみません……」

 

※※※

 

 某日渋谷。

 

「もうちょっとマシなメンバー集まんなかったのかしら……」

 

 メンバーは優香とイキリ眼鏡委員長のみ。

 

「私は副会長です!」

「正直どうでも良いわ。てか心を読むんじゃないわよ」

 

 ホント私視点やだ。

 

「淀子っち! 取り敢えず男を狩っちゃう系?」

「そうね。この馬鹿にそれが出来るか心配だけど」

「貴女四章の弁護士ネタで私に誘惑勝負で負けたのを覚えていないんですか?」

 

 ちっ……。

 

「アンタこそ服を脱がなきゃ男一人おとせない自分の弱さを認める事ね」

「淀子っちそれブーメラン」

 

 てか何で私がツッコミなのよッ!

 本来私ボケキャラだからね!?

 

「視点役の務めを果たしなさい」

「アンタに擦り付けてやりたい」

 

 てわけでえいッ!

 

※※※(六角美咲 視点)

 

 あれ、私の視点になっていますわ……?

 

「ざまあ」

 

 ざまあじゃありませんわッ!

 

「てか視点って投げられるのね。初めて知ったわ」

 

 ど、どうツッコんだら良いのか分かりませんわ……。

 

「だからアンタ初に勝てないんじゃないの?」

 

 しかも心を読まれてしまいましたわ……。

 

「何々? 視点交換!? やらせてやらせて!」

 

 あっ!

 

※※※(岸本優香 視点)

 

 ちょりちょりちょりーすッ!

 岸本優香! 浅井三姉妹乗っ取り成功!

 

「じゃないですわ!」

「優香! やっていい事と悪い事が

「え~? 最初に投げたの淀子っちじゃん」

「あ~もうどうするのよ! こんなグダグダで」

「それを言いたいのは私ですわ!」

 

 難しい事分からんわ~。

 

「もう良い。あいつに投げるわ」

「?」

 

 ?

 

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