第百六十五話 キャンプ その三


「という事なんだよ……」

「はあ……」

「あのね、嬢ちゃん。今回は厳重注意処分にするから、身元引受人が来るまで待つ形にするけど……街中で脱ぐのはダメだよ……」

「すみません……」

 

 あの馬鹿達のせいなんです。

 

「この子の引受人が来ました」

「ほら、出て良いよ」

「ありがとうございます……」

 

「あの子目つき悪いわね~。人何人殺したのかしら」

 

 本当の殺人犯に罪の数を問われたよ……も~やだ。

 

※※※

 

「取り敢えず、もう二度とこんな事しないように言ってね」

「すみませんね~。ほら、変態行くわよ」

「殺すぞ……」

「返り討ちにするわよ」

「へい……」

 

※※※

 

「カレーは?」

「うん。出来たわよ」

「そっか」

 

 じゃねえな……。

 

「期待しないでおくよ」

「期待してよ~」

 

※※※

 

 デデデデーン……♪

 

「なによこの失敗したBGM的な奴は」

 

 実際失敗してるんだよいい加減にしろッ!

 

「これって失敗してると思わせて……のパターンだろ!? 江代のクトゥルフ食材とお前の斬新を超えた何かのせいでゲテモノが錬成されたよ! 何とかタッカーよりひでえよ!」

 

 こんな事が許されると思ってんのか……こんなカレーを弄ぶような事がァっ!

 

「いやアンタが捕まるのが悪い」

「お前のせいだろうがッ!」

 

 そりゃあ先輩が全裸で立ってる幻覚見せられたら脱ぐだろッ!?

 

「暑さで頭やられたからって、あんな事する?」

「するだろ」

「しないわよ」

 

「「そして江代! お前は抜け駆けして喰うんじゃねえ!」」

 

「ふっ、遅すぎるぞ貴様ら」

 

「「……いただきますッ!!」」

 

 何だかんだで仲いいな。 by作者

 

※※※

 

 ……勢いって怖いな……。

 

「おrrrrrr……」

 

 なんか空気的にイケるかと思ったけど、我に返った瞬間全部吐いた……。

 

「美味しいわよ」

「うるせえ味音痴共め」

 

 ブーメランになるからやめて。By作者

 

 うるせえ作者! 誰もお前の話はしてねえ!

 

「ついに作者が初の思考を乗っ取るようになったのね……」

「地の文を少々盗まれただけだけどな」

「それってほぼ思考乗っ取られたのと同じじゃない?」

 

 そうとも言う。 By作者

 

「黙れ。お前は編集をしろ」

 

 酷いよこんなのあんまりだよ……。 By作者

 

「打ち切りにするしかないじゃない!」

「さりげなく全裸になろうとするな!」

 

 ホントに打ち切りになるわッ!

 

「ふっ、美味いな……」

 

 まだ食うのかよ江代……。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る