第百五十九話 打ち上げ花火、キミに決めたッ!!

「はいな〇う時代の使い回しを始めるわよ」

「人聞き悪いな。決めたのお前だろ」

「大人の事情よ」

「いや前回私と作者の思考がシンクロしてヤバかっただけだけどな」

「その内お互いを殺し合うんじゃないの?」

「怖いからやめろその話」

 

※※※

 

 当日の朝。

 

「うーん……眠い」

 

 馬鹿どもが深夜まで騒いだせいで……全然眠れてない。

 それなのに二人はいねえ……。

 

「ん? メッセージが来てる……」

 

『貧乳朝よ。私達は先に行くからとっとと市民プールに来なさい』

 

 行く気が失せた。

 

※※※

 

「ったく……なんで私の周りには私よりおっばいある奴しかいねえんだよ……」

 

 デス乳ノートとか無いかな……。名前を書いた奴のバストサイズを減らせるとか。

 

「そんな事言ってたら着いてしまった」

 

 プールもとい公開処刑場へ。

 

 先に言うが……別に泳ぐのは嫌いではない。

 普通に泳げるし、むしろ好きな方だ。だが、先輩以外の奴と行くのは嫌いだ。

 何故なら。

 

「ぷーくすくすあの子貧乳だ~」

「ほんとね~」

 

 嫌いだ。この空間。

 

※※※

 

「どこだ~姉さん達……」

 

 ……。

 プール近くにスク水姿の姉さん落ちてる。

 

「もうそれ古いわよ……」

 

 作者が高二の頃の映画だし。

 

「おい、何してんだ?」

「私と勝負して。勝負して私が勝ったら、私のお願い何でも聞いて?」

 

 どうせお前勝つだろ。

 

「打ち上げ花火ネタやりたいのはもう分かるけど、まさか火薬持ってねえよな?」

「江代が手持ち花火持ってきたらしいわ」

 

 もう打ち上げ花火関係ねえし。

 

「んで江代は?」

「そこ」

 

 江代が同じ格好で寝ているのが見えた。

 

「二人とも寝てたらこの話成立しねーだろおい。な〇な増やすな」

「吾と勝負せよ。吾が勝てば、貴様は吾の下僕となってもらおう」

「絶対やだ」

 

※※※

 

 てか、私はどうすれば良いんだ?

 

「花火がやりたいんでしょ?」

 

 ここではやらねえよ。

 

「そこに三つのチャッカマンがあるじゃろ」

「ポケ〇ンかッ!?」

 

 水色と緑色と朱色のチャッカマンの場所を指さす。

 原作同様、水草炎タイプの事なのだろうが、マジレスしてしまえば全部炎タイプである。

 

「昔もわしはチャッカマントレーナーとしてならした者」

 

 チャッカマンを育成って何?

 

「老いぼれのわしには三つしかないが、お前に一つやろう!」

「いやいらねえんだけど」

「取らなきゃ殺すわ」

「強制ですね分かります」

 

 仕方ねえ、と私はまず水色を取って火を点ける。

 カチャ、カチャ……。

 

「火点かねえなおい」

 

 次いで朱色。

 

「同じだ」

 

 最後に緑。

 カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ……。

 

「点かねーじゃねえかッ!!」

「あ、忘れてた。その三本……確かトレーナーがさっき大量花火やったせいで、燃料切れてたんだった」

「ここのプールの管理人何してんの?」

「仕方ない。江代、アレ投げて」

 

 私に投げたのは、黄色のスタンガン。

 

「おい、何でスタンガン?」

「ピ〇チュウというチャッカマンじゃよ」

「おい偽オーキド。どこをどう見たらコレがチャッカマンに見えるんだ?」

 

 てか名前あったのかよ。

 

「取り敢えず目開けろ。じゃなきゃこのスタンガンでお前を気絶させるぞ」

「何しようとしてんのアンタ。打ち上げ花火パロやってんのに勝負やらずに気絶とか有り得んから」

「もう打ち上げ花火要素ねえだろ」

 

 ポ〇モンが殆どな気がするぞい。

 

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