第百三十四話 三姉妹.exe その一 ♡


「ただいま~。初~?」

 

 いないわね~。またオ〇中かしら。

 

「ね~! クソビッチ処女~!」

 

 家にいたら殺しちゃおうかしら。

 

「開けるわよ~」

 

 ぎいっ……。

 

「はぁ……はぁ……」

「あのさ……その台詞だけだと小説じゃ誤解生むからやめなさいよ」

「男の肉をォ……喰わせろぉ……」

 

 あれ……? ついに頭打った?

 しかも一章のマスク付いてるし。

 

「初~? 私よ~」

 

 ――びちゃっ。

 

「ん?」

 

 あれ……何で死体? しかもこれ……ゑ?

 

「作者死んでる……」

 

 まあどうせ復活するし良いや。

 それより……。

 

「マスク付けた瞬間イキりだしたわね……。でも何かヤバい気を感じるわ……」

 

 というか三姉妹.exeって何よ。

 ソ〇ックとかでそんなん聞いた事あるけど。

 

「どけよ……」

「その頼みは死を覚悟で?」

「肉を……肉を……ッ! 女を殺して男を食わせロ!」

 

 いや作者はダメだったの?

 

「それはァ……ゴミだ」

「可哀想に」

 

 成仏しなさいね。

 

「大丈夫よ初。読者が餌に

「せンぱイを……食わせロ」

 

 あーこりゃダメね。

 

「取り敢えずぶっ殺したら終わるわよね?」

「食わせろ……食わせろォッ!」

「うるさいわねえ……」

 

 まあ良いわ。戦闘開始五秒以内でぶっ殺してやる。

 

「…………だ」

「は?」

「…………死ぬのはお前だ」

「ゑ?」

「……ッ!」

 

 風を纏った拳が、激突した。

 

※※※

 

 私が死んだと思った人……手を挙げなさい?

 

「残念。生きてるわよ」

「……な」

「取り敢えずアンタは死体決定よ」

「ちょっ……ま……あ

 

 exeシリーズの約束なんて……私には通用しないわ。

 

※※※ ここから初視点

 

 ……あれ? 私は何してたんだ?

 そして。なんで作者が死体なんだ?

 

「おはよ~初」

 

 あれ……姉さん。何で怒ってんの……?

 

「あの……何をそんなに怒ってらっしゃるんですか?」

「説明不要」

「いや説明ぐらいしてくれよ!」

 

 いや……ホントに。何があったの?

 

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