第百二十七話 初系・江代系・淀子系 その四


『授業をサボりたい時』

 

※※※『初系』

 

「でーあるかして。この数式は……」

 

 ちょっとサボりてえなあ……。

 便所行くフリして屋上行くか。

 

「せんせー。トイレ行って良いすか?」

「貧乳が漏らしても興奮しねえからダメだ」

「は?」

「だから。おじさん貧乳がクソしても興奮しねえからそこでしろよ」

「お前死ねよ」

「先生に向かって何て口きいてんの!?」

「いやおめえこそ何つー理由で拒否ってんだ行かせろクソジジイ」

「だからダメだ

「殴るぞ」

「ひいっ!」

 

『初系』『拒否されても脅す』

 

「ちょっと~それ私の十八番でしょ~?」

「お前の妹なせいでこれが有効になっちまったんだよ」

「パクリは良くないわよ~」

「オメエにだけは言われたくねえな」

 

※※※『江代系』♰

 

 ふっ……屋上が吾を呼んでいる。

 

「おい貴様……」

「え、私?」

「たった今、我が国に奇襲が仕掛けられたとの情報が入った。至急援護に行かせてもらう」

「は……?」

「たった今、我が国に奇襲が仕掛けられたとの情報が入った。至急援護に行かせてもらう」

「は?」

「たった今、我が国に奇襲が仕掛けられたとの情報が入った。至急援護に行かせてもらう」

「だから同じこと言わなくていいわよ。何? どゆこと」

「つまり……人間の言葉に合わせるならピンチという奴だ。吾の腹に敵襲が……」

「お腹が痛いの?」

「断じて違う。しかも吾はこの世界のもう一人のヒロイン。それは失礼にあたるぞ」

「私二章でお腹壊したわよ」

「赤の姫……静粛にせい」

「とにかくダメです」

「どうしてだよぉお!!」

 

『江代系』『藤〇竜也オチ』

 

※※※『淀子系』

 

「せんせーサボります」

「ちょっと何言ってるか分かんない」

「やだーせんせー……殺されたいの?」

「脅そうとしてるようだけどそうはいか

「うんやるね」

「ぎゃあああああああああッ! 腕の骨がァァァァァァッ!」

「邪魔するからいけないのよ~?」

 

『淀子系』『腕を折る(それで済まない場合もある)』

 

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