第百二十五話 ヨド☆トモ その五
取り敢えず一発殴られ。
ゲーム続行。二章程度までイライラしながら進め、二号は殺さずにキープ。
「これWi-Fiプレイ出来るらしいわね」
近付いて見ると競技場と協力バトルとある。
どう見てもバ〇ガです。お疲れ様です。
「でもお前、普通のバトルも私に任せないとクリア出来ねえのにWi-Fiなんて出来んのか? 一応言うが、他人とプレイする時じゃお前のPSだと絶対煽られる」
「死なす」
「どうやるんだよ」
てかこのゲームプレイしてる奴が少なすぎてそもそも出来るかどうかも怪しいぞ。
「いるわよ絶対」
お前の自信はどっから出てくるんだよ。
「じゃあやるわよ」
※※※
一時間後。
「あ、出たわよ」
「ん?」
プレイヤー名……闇の騎士。
「闇の騎士さんねえ……」
「いや普通に受け止めるなよ」
こんな名前付ける奴は……それなりにいそうだけど。嫌な予感がする。
「絶対江代よね」
「それ言うなよ。除外しようと努力してたのによ」
マズい。これが確信に変わった瞬間……間違いなく江代はミンチにされる。
というか江代はどこにいるんだ?
※※※《トークアプリにて》
初『おい江代』
江代『どうした貧乳の銃士』
初『お前何してる?』
江代『トラトモというゲームだ。今は通信対戦をしている。赤の姫と同姓同名の者が出てきたな』
同姓同名っつーか同一人物だよ。
※※※
マズい。嫌な予感が的中した。絶対姉さんにバレねえようにしねえと。
「さーてやるわよ~!」
※※※
ゲーム終了。
「一ダメージも入れられなかったわ……」
闇の騎士『ふっ……貴様は役立たずだ』
「江代に似てるわね」
「気のせいだ続きをやれ」
「何よ……。分かったわ」
……。
ケーム後。
「死んだわ」
闇の騎士『ふっ……死ぬとは情けない』
「江代殴りに行ってくるわ」
「うるさい黙れ違う」
「語彙力どうしたのよ」
「黙れ!」
「殴るわよ?」
「すみません」
三ゲーム後。
「PKしちゃったわ」
学習能力ゼロか。
闇の騎士『今から貴様を殺しに行くぞ』
浅井淀子『上等よクソガキ』
「ちょっと江代探しに行くわ」
「やめろ姉さん落ち着けェっ!!」
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