第百一話 I WANNA BE THE HINNYU GUNNER! その七
ドミノ式に倒れてきた客を、何とか回避し。
体感時間で十時間後……何とかジェットコースター前まで到達した。
「はぁ……はぁ……」
なんでデートの時にこんな疲れなきゃいけねぇんだよ……。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です……」
先輩に迷惑は掛けられねぇ……。こっからは絶対に死なねえ……。
※※※(実況部屋)
「ここで十時間かぁ……これは痛いですね」
「これもうお手本プレイとか用意した方が良いレベルじゃない?」
「どこのマ〇オのゲームだよそれ」
「八回ミスしたら用意するとか」
「だからマ〇オWiiだよねそれ」
「作者も確かル〇ージでプレイする為だけに、何回か死ななかったっけ? それにしても不親切よねぇ……ル〇ージ好きに配慮しないとは」
「まあル〇ージU出たから、もうその文句は言えないけど」
「ところで作者ってなんのゲーム欲しいのよ」
「俺はP〇4かな」
「初も持ってるのに、アンタ持ってないのね」
「うるせえな……金がねえんだよ」
「あ、ここで読者の方からメッセージが届きました。何々……? 関係ない話してないで、続きを見せろゴリラ。こちとら時間が無いんじゃボケ」
「あ……」
「このメッセージを送ったそこのアンタ。今からアンタの家行くからね」
……ブチっ。
『ゑ……ぎゃあああああああッ!』
「……それでは続きをどうぞ」
※※※
何なんだろう。ものすごくどっかで見た事ある茶番だった。
「楽しかったね」
「はい!」
ジェットコースターでは死ぬ仕掛けが無くて済んだ。
あいつらも仕事をサボってたおかげで、ここまでは順調。しかし気は抜けない。
「そろそろ昼飯時だね。どっかに食べに行こうか」
「そうですね。何か食べたいものはありますか?」
「浅井さんは何が良い?」
「そうですね~……」
先輩? たまには自分でも決めても良いのよ。私はそこについていくだけだから!
(お~、これはまた気持ち悪い乙女口調。流石処女の極み)
脳内に流すんじゃねェ。殺すぞ。
「あ、このカフェとか良いんじゃないですか?」
「お……良いね」
覚悟してね……先輩。
先輩に『あーん』してあげるんだから!
(ショジョノキワミ、アッー!!)
……どうでもいいわ。
※※※(処女入店中 Now Loading……)
今のロード画面はおかしい。
「いらっしゃいませ! 南米風の祭りですか?」
「……二人です」
変な店来ちまったよ……。
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