それでもこの冷えた手が

作者 オレンジ11

89

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★★★ Excellent!!!

きっかけは単なる好奇心でも、しっかりと一人の同級生と向き合い、困っている彼女の力になろうとする主人公がひたすらにかっこいいです。
気遣いが上手で、自分に出来ることを尽くして、誰かに頼る勇気もある……そんな子供、いや大人でもなかなかいないと思います。
私たちが「今」を生きる上で、彼のような優しさと強さには、見習う点がたくさんあります。

★★★ Excellent!!!

非常に難しい問題を提起する小説です。
高校生くらいから、親に虐待されていても児相に保護してもらえないことが多いのですよね。児相には児相の問題があり、助けようとしていても現実的に厳しい面があるのは確かです。
彼女のような「子供」は現実にいる。それを再認識させられる、とても深くて重いお話だと思いました。

★★★ Excellent!!!

 この物語を読んで、内藤さんって女の子に同情できない人もいると思うのです。
 でも、現実は作中のようなものだと、私は知っているのです。

 物語は、いつもお腹を空かせている女の子・内藤さんが気になって、お弁当の代わりに勉強を教えて貰うこととなった男の子とのお話です。
 この内藤さん。家が貧乏なわけではないのです。
 ただ…… そういう親も現実にはいるのです。
 物語は、そうして内藤さんと高校最後の年を過ごしたあとも続きます。
 恋愛? ううん、違うのです。
 頭の良かった内藤さんは、大学へ行っていなかったのです。
 その話を読んで、多分、内藤さんは出来ることをしていない、と考える人もいると思うのです。
 高校卒業したばかりの子は、大人でもないのです。そして子どもとも、少しだけ違うのです。
 そうした宙ぶらりんな状態は、現実、色んなことをしようとしても制限があるのです。
 保護者のサインが必要だったり、お金をそこまで持っていなかったり。
 親が縛ろうと思えば、いくらでも出来てしまうのです…… 私もそうでした。
 ですが、最後は救いのあるお話です。
 読んでいて、そしてレビューを書いていて、感情的になってしまいました。ごめんなさい。
 良いお話でした。内藤さんが幸せになれますように……
 

★★★ Excellent!!!

高校生男子と気になる女子の話。
……と来れば、甘酸っぱい青春ものかとおもいきや。

様々な家庭内の事情。
親しくしていてもどこまで関わったらいいものか。

淡々と展開していく中に、感情の強弱が詰まっている短編。
読者の心にもいろんな感情が駆け巡るのではないでしょうか。

まずは読んでみてください。
ずしりと来る、けれど、とても読みやすい作品です。