第46話 優衣さんのおっぱいは、やっぱり最高だぜ!(優衣3泊目)

 食事を終えて、今は案の定酔っぱらった優衣さんの愚痴を聞いていた。


「それでさぁ? 私ってこんな感じだから……けっきょく彼氏が出来ないの……ねぇ、大地くんは~どうおもう~?」


 優衣さんは自分に彼氏が出来ないことを、俺に愚痴っていた。


「いやぁ、俺は優衣さんモテると思うんですけどね……綺麗だし」

「またまたぁ~大地くんはお世辞がうまいんだから!」


 バシバシと優衣さんが俺の肩を叩きながら嬉しそうにしている。だが、酔っぱらっているせいで、力の加減が分からないのか、思いっきり叩いてきた。


「ちょっと、優衣さんイタイイタイ!」

「はぁ……なんで私ってモテないんらろう……身体には結構自信あるのになぁ~」


 優衣さんは落ち込んだかと思えば、そう言って今度は、自分の手でその自信のある大きな胸を持ちあげて確かめていた。

 俺はついつい目を見開いてその姿を眺めてしまう。その視線に気が付いた優衣さんは、ニヤっと笑みを浮かべた。


「なになに~大地くん? そんなに熱い視線で私の胸見ちゃって~もひかして触りたくなっひゃった?」

「え!? いやぁ、そんなことは……」


 俺はとっさに目を逸らしたが、優衣さんはからかうような笑みを浮かべながらヨチヨチと歩いて俺の方へ近づいてくる。


「えいっ! 捕まえた!」


 そして、優衣さんは俺の腕を掴み、胸の谷間に腕を挟んだ。弾力のある温かい感触が腕全体に伝わってくる。

 俺は、さらに顔を俺の方へ近づけてくる優衣さんを手で制止しながら、慌てて目を逸らした。


「ちょっと、優衣さん! 一回落ち着いて」

「あれ? もひかして? ヒック……私のおっぱいで感じちゃった?」


 上目づかいでニヤニヤとしながら、優衣さんが俺の表情を伺ってくる。


「いや、そんなことは……」


 なくなないですけど……


「え~ほんとかな~? それっ!」

「あ、ちょっと!!」


 次の瞬間、優衣さんは俺の顔を両手で掴んでそのまま一気に胸の方へと引き寄せた。そして、俺はそのまま優衣さんの胸にダイブした。


 ジャージ越しではあるが、優衣さんの柔らかいの感触が顔一面に伝わる。甘酸っぱい香りが、フワッと香ってきて頭がくらくらする。


「私、胸にひゃ自身あるんらけど~どう~?」


 優衣さんは呂律ろれつが回っていないながらも、ゆらゆらとわざと胸を揺らしながら挑発的な笑みで俺に感想を求めてきた。

 俺はゆらゆらと揺らされた、胸の弾力に酔いしれてしまう。

 気が付いた時には、優衣さんの胸に顔を埋めて、心地よさそうな吐息を吐きながらリラックスしてしまっていた。


「あれ~もしかして……満更でもない?」


 優衣さんは面白がるように、さらに俺の顔を胸に押し付けた。

 俺は胸に埋もれ窒息しそうになりながらも、なんとか魔の手から脱出する。


「ぷはぁ……こ、殺す気ですか!?」

「えぇ~。本当は嬉しかったくせに~」

「全然、嬉しくもなんともないですよ」


 それはもちろん、優衣さんの胸の感触は最高だが……ここで正直にそう言ってしまったら、なんか負けな気がするので、反抗してみた。


「む~、なら、私のおっぱいに満足するまでこうしてやる!」


 優衣さんは俺の態度が納得がいかなかったようで、俺の頭をさらに自分の胸に何度も押し付けてくる。

 俺はなすがままに、再び柔らかいクッションのような海へと沈んだ。


「ほら~、抵抗しないじゃん、やっぱりおっぱいパフパフいいんでしょ?」


 俺はさらに優衣さんの胸に押し付けられ、息が苦しくなる。

 こんな天国……耐えられるか!

 俺は観念するように首を縦に振った。


「そっかぁ~やっぱりかぁ~」


 優衣さんは満足そうに息を吐くと、力を緩めて俺を解放した。乳圧から解放され、ようやく空気を吸い込むことが出来た。


「じゃあ、思う存分楽しんじゃえ!」


 解放されたと思った矢先、またもや優衣さんが思いっきり俺の頭を掴みながら胸に押し当てる。

 俺はまたもやふよよんとした柔らかくて弾力のある胸の谷間に吸い込まれる。力が強すぎるので、心地よいを通り越して、段々と息が再び苦しくなる。

 俺は優衣さんの背中をバシバシと叩いた。


「何? そんなにうれしいの? 仕方ないなぁ~」


 優衣さんは俺が喜んでいると勘違いしたのか、さらに力を強めて俺の顔を抱きかかえるようにして胸に押し付ける。

 俺はさらに息が苦しくなり、限界が近づいてきた。そのまま視界が真っ白にってきて、優衣さんの柔らかいおっぱいの谷間に埋もれながら気を失った。



 ◇



 ふと目を覚ました。

 視界には、綺麗な肌色のボウルのような大きな膨らみが二つと、紫のブラが見えた。

 顔を上げると、朝の陽ざしが差し込んでおり、隣で優衣さんが相変わらず下着姿で心地よさそうに眠っていた。

 時刻を確認すると、朝の6時を回っていた。


「んんっ……」


 すると、優衣さんも甘い吐息を吐きつつ、モゾモゾと動いて目を開いた。


「おはようございます……」


 優衣さんは俺と目が合うと、目をバっと見開いて飛び起きた。


「大地くん! よかったぁ~、私のせいでごめんね」


 ほっとしたような表情で、優衣さんが抱き付いてきた。


「うわぁっ、ちょっと優衣さん!? 落ち着いて落ち着いて!」

「あっ……ごめん……」


 優衣さんは抱き付いた身体をそっと離して、くりっとした目で暗い表情を浮かべる。


「昨日あたしが悪ふざけであんなことしちゃったから……大地くん気失っちゃって、どうしようってずっと悩んでて……」


 優衣さんは目をウルウルとさせながら、安堵したような表情を浮かべていた。

 俺は昨日のことを思いだした。酔っぱらった優衣さんが俺の頭を抑えつけて、そのまま胸の中に埋もれていって……

 そうか、あれから俺気を失ってそのまま眠ってしまったのか。


「ズズ……」


 優衣さんを見ると、鼻を啜りながら優衣さんが涙を流していた。


「ごめんね……いつもいつも迷惑ばかりかけちゃって……ホントにごめんなさい」


 優衣さんは座りながら深々と頭を下げてくる。


「いやいや、全然平気です。気にしないでください」

「でもぉ……」


 優衣さんは申し訳なさそうに俺を見つめてきた。


「それに……」


 俺は優衣さんから顔を逸らしながら、頭を掻きながら口を開く。


「優衣さんの胸は、さっ……最高だったので、お互いさまってことで……」

「へっ?」


 俺が恥を忍んで言うと、優衣さんはキョトンとした表情をしていたが、しだいに状況を理解してくると、頬を赤らめてアハハっと口角を上げて笑みを浮かべた。


「そっかぁ、フフッ、も~う、大地くんも正直じゃないんだから……」


 優衣さんはいじらしいにやっとした笑みを浮かべて、俺を試すようにこちらへじとぉっとした視線を向けてきた。


「私、大地くんに迷惑かけっぱなしだし、出来ることって言ったらこのくらいしかないし。お礼といったら可笑しけど……」


 優衣さんは顔を、俺の耳元へと近づけて、甘い息吐を吐きながら言った。


「私のおっぱいに顔埋めたくなったら、いつでも使っていいからね♪」


 優衣さんは耳元から離れると、ショートヘアーの黒髪がサラっとなびかせながら、上目づかいでからかうように首を曲げ、口角を上げてニヤっと見つめていた。


「……は、はい」


 俺は優衣さんの大人びた表情を見て、そう返事を返すことしか出来なかった。その時の俺の表情はどんな顔をしているのか知る由もなかったが、優衣さんが浮かべた仕方ないなぁっと言ったような表情を見ると、大体は予想が出来た。

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