第五章
第五章
「へえ、杉ちゃんが、意外に歌がうまかったのか。それはまたすごいねえ。」
夕食を食べながら、また感心してしまうマークだった。
「そうなのよ。日本の歌謡曲から始まって、次は民謡の炭坑節、だったっけ?そして最後には、オペラのアリアまで歌いだして、、、。意外に杉ちゃん、キーの高い人だから、アリア歌っても違和感ないって言われたのよ。まあもともと、クラシックの発声ができればなんでも歌えるということは、誰でも知っているけどね。」
「なんのことだか知らないな。」
トラーが、興奮してそういうと、杉三は素知らぬ顔をしてそういった。
「何を言っているのよ、杉ちゃん。あの時、カフェの人たち大喜びして、次はこのアリアを歌ってよ!なんて押しかけたじゃないの。でも杉ちゃんたら、バロックオペラのアリアなら歌えるが、現代のやつは苦手だ、なんて言って。」
「あら、じゃあ、椿姫みたいなそういうものは、ちょっと苦手なのかな。」
マークがそういうと、トラーが代わりに答える。彼女のほうが杉三より興奮しているらしい。
「そうだって。ああいう派手な恋愛ものは苦手なんだって。」
「へえ、そうなのね。そうなると、古典的なものが一番いいってことか。」
まあ、こういうところで、それ以上言及しないのは、やっぱり西洋人だった。その間にも杉三は、わき目もふらず、がつがつとバゲットを食べていたのであるが。
「だけど、水穂のほうが疲れちゃったみたいでね、あたしたち、急いで帰ってきたわけ。帰るときには、また来てね!なんて、おばさんたちからお見送りまでされちゃったのよ。みんな残念そうな顔して。カフェのマスターも、こんなに盛り上がったのは久しぶりだ、ぜひまた来てくれよ、なんて、半分涙まで見せながら、送ってくれたのよ。」
「確かに。冬だから、公園に行く人も少ないし、カフェもあんまり繁盛しないからだろうね。だから、そういうカラオケ大会とか、イベントをやっているんだろうよ。そうしてやっと客を集めているという感じなんじゃないの。その中で杉ちゃんがああして盛り上げてくれたから、喜んだんでしょ。」
「事実その通りかもしれないけど、今日はあれほど楽しかったんだから、そういう裏事情は言わないことにしましょうよ。お兄ちゃんは、すぐそういう硬いこと平気で言う癖がある。」
「あのねえ。」
本当は、硬いことばっかり考えていたのはお前のほうじゃないか。と、マークは言いかけたが、それはやめておいた。トラーがこういう明るい発言を始めたのは、もしかしたら、彼女を長年苦しめてきて、自分自身も彼女についてさんざん悩んだ精神疾患から、脱却し始めたということかもしれない。
「あ、それで、水穂さんはどうしてる?」
マークは代わりにこう聞いた。
「寝てるよ。疲れちゃっただろうから、今日は寝ていたほうがいいと、せんぽ君に言われてそのままにしている。」
杉ちゃんの答え方もじつに単純であった。
「ご飯なら、カフェの中で高粱の煮たものを食わしてもらったので、もういいんだって。」
カフェのマスターが、杉三の歌に感激して、特別に食べさせてくれたものであった。本来ならケーキはいかがと勧めてくれたのであるが、高粱で十分です、と訂正したのである。はい、わかりましたとマスターが変な顔せず作ってくれたのが良かったかもしれない。
「まあたぶん、水穂も久しぶりに外へ出たし、マスターに食べさせてもらったんだから、きっと楽しかったと思うわよ。今日はよく眠れるんじゃないの。それにしても、杉ちゃんのおかげで今日はいい日だった。ありがとう。」
トラーは、そう礼を言ったが、
「へへん。どうでもいいや、そんなこと。」
また素知らぬ顔をして返答した杉三なのであった。
ところが。
翌日、日付が変わって、数時間たったばかりのころである。
杉三は、いきなり頭上からけたたましい音がしたような気がして、目が覚めた。
「わあ、何だ。何か爆発でもあったか?」
思わず、そういってしまった杉三であったが、どこにも爆発という気配はなかった。聞こえてきたのは隣で激しくせき込む音である。
ちなみに杉三の枕元には電気スタンドが設置されていなかったので、部屋は、真っ暗なままだった。その中でせき込む音だけが聞こえてきたから、ある意味不気味だった。それもただ、連続的にせき込むのではなく、もっと辛そうな、強引に例えて言ったら、ゴジラが光線を吐き出す時の音に近いほど、キーの高い音だった。
丁度そこへ、部屋の電気がついた。音を聞きつけてマークが駆けつけてきたのだ。これでやっとけたたましい音の正体が水穂であることが分かった。
「水穂さん、大丈夫ですか?」
マークが声をかけても反応はない。返ってくるのは咳き込む音だけである。
「あ、また出すもんが詰まったな。こういうときは、痰取り機のお世話にならないといけないのだが、、、。」
「ちょっと待っててくださいね。」
マークは急いで部屋を出て、すぐに箱をもって戻ってきた。
「あれ、痰取り機があるの?」
「はい、曾我さんに、こうなるときが必ずあるから、買っておくようにと言われていたんですよ。だから、杉ちゃんたちが来る前に、介護用品店に行って、買ってきたんですよ。」
と言って、マークは中身を出した。確かに、日本によくある痰取り機と同じ形の痰取り機であることは間違いないのだが、側面に猫のキャラクターが付いている。
「なんだ、キティちゃんの絵が、痰取り機についてるじゃないか。」
「はい、こっちでは、誰でも使えるように、医療器具にはこういうキャラクターがついているのしか売ってないんですよ。ご存知の通り、痰取り機というものは、ものすごく苦しいそうですから、子供さんなんかは特に嫌がるそうで、そうならないように、こういうキャラクターをつけているんですよ。」
「なるほどねえ。そういう工夫もしてあるわけね。誰でもつかえるように、か。そんなことはどうでもいいや。とにかく何とかしてやらなくちゃあ。」
杉三の声をきいて、トラーも飛び込んできた。こういう時は、あんまり来てほしくないなあと思ったマークだが、それは言わないで、電気スタンドのコンセントを抜き、代わりに痰取り機のコンセントをいれる。
その間にも水穂は、けたたましくせき込んでいる。
「よし、いこう。水穂さん、ちょっと口を開けてもらえませんかね。」
やっぱり反応はなく、咳き込んでいるだけであった。日本では、ひっぱたいたりして黙らせ、無理やり口の中にチューブを押し込んでしまうこともあるが、西洋ではそうすることは躊躇してしまうらしい。
「大丈夫かな。」
と言って、次の手段を考え込んでしまうマークだった。そこへトラーが水穂の体をしっかり捕まえて、
「水穂、苦しい?だったら今から取ろう。一寸つらいけどさ、がんばろう。」
と、語り掛けた。マークも今だと思ったのか、痰取り機のチューブを無理やり口の中へ突っ込み、電源スイッチを押す。
ウイーンというモーター音と一緒に、スブブブブと吐瀉物が上がっていく。たぶんこれ、見ているだけでも、誰が見ても苦しそうで、辛そうだ。こういうことをやらせるには、よほど図太い神経をしている人でないと、かわいそうで見てられない、となってしまうだろう。もし、もうちょっと元気がある患者さんであれば、大暴れして抵抗する人も多くいるそうだから。
おかげさまで痰取り機は、しっかり働いてくれて、詰まった吐瀉物は、しっかりとれた。マークがチューブを抜くと、やっと解放されたのを喜んでいるかのように、水穂は大きく息をした。
「悪いねえ。水穂さんも、もうちょっと自分で何とかしてくれるといいんだけどねえ。」
杉三が頭をかじりながらそういうと、
「いや、それは仕方ないんですが、本当に痰取り機というものは、あまりにも残酷だ。一度やってしまうと、もう一回やるのは、かわいそうで、できないよ。」
マークは、文字通りの感想を言ったのであるが、
「ごめん、それ日本でもみんな言うんだよね。特に繊細で感性のいいやつはな。なんだか拷問するみたいだってさ。だからこそ、キティちゃんの絵がついているのかなあ。」
杉三だけ一人明るかった。
「まあとりあえず、出すもんは出したから、これでよかったとしようぜ。よし、あとで目が覚めたら、薬飲んで、一日寝てもらおう。」
「そんなもの、とっくに捨てたわ!」
不意に、水穂を抱えていたトラーが、そういった。
「だって、あんまりにもかわいそうだから、あたしが持ち出して、川に捨てたのよ。だってベーカー先生も、こんな危ない薬を使い続けるのは、やめた方がいいって、言うんだもん。」
「バカだなあお前。」
マークは、驚いて思わずそういってしまう。
「必要だから、薬もらっているんじゃないか。それを捨てるなんて、何をやっているんだよ。」
「だって、かわいそうじゃないの。薬飲んだって、どうせ悪い夢をみて呻りだすだけでしょ!それに、ベーカー先生も言っていたけど、気道が狭くなって、大変なことになるそうだから!」
「だけど、それ以外に、何とかなる方法もないんだよ!それを安易に捨てるなんて、本当にバカだなあ!」
「待て待て、こんなところで、兄弟げんかはしないでくれ。とにかく、水穂さんが一番つらいんだってことをわかってあげてよ!」
杉三が、そういったため、とりあえず二人は黙ったが、でも、もう痰取り機は使いたくないな、と、マークはがっくりと頭を落とした。
そのころ、日本では。
朝、ジョチがいつも通り店にいくと、
「おい、兄ちゃん、こんなメールが入っていたぞ。これ、多分、兄ちゃんに送るつもりが、間違えて俺のパソコンに送信してしまったのでは?」
と、チャガタイが一枚の紙切れをもってやってきた。
「ほとんど仮名文字で、誤字や当て字も多いから、これ、おそらく外国人が送ってきたんだろうな。ちょっと、読んでやって、返事を書いてやってよ。」
「はい、わかりました。とりあえずよんでみましょうか?」
と、ジョチは、紙を受け取って読んでみた。
「ぜんらく、そがさんへ。みづほさんはやっと眠ったところです。こっちへ来てから、なんかいも咳き込んではちほ吐くというのをくりかへしました。けふ、痰とりきをつかってやっとたすかりましたが、あまりにもくるしさふで、もういっかいつかうのはかわいそうすぎると、ぼくもとらーもいっていひます。なので、ぼくたちはべいかあ先生にしんさつしてもらうことにしまひた。それにしても、痰とりきはあまりにもざんこくなどふぐです。使いこなすのは、はくねんさきになりさふです。ごめんなさい、まーく。」
つまり翻訳するとこういうことか。パリへ到着してからも、体調は回復しなかったということである。それどころか、吐瀉物を詰まらせて大変な騒動になったのだろう。痰取り機を利用したことによって、一命はとりとめたが、その様子があまりに無惨で、百年たっても使う気にはなれないほど、可哀相すぎる、という内容である。
「まあなあ、水穂さんって、確かに綺麗すぎるくらい綺麗な人だからな。あんなものを使ったら、相当苦しいように見えちゃうんじゃないの?」
「そうですね。美人薄命といいますか、あんまり綺麗すぎると、かえって損をするのかもしれませんね。たぶんきっと、苦しんでいる顔まで美しく見えちゃうんでしょうからね。」
ジョチとチャガタイは顔を見合わせた。
「だけどなあ、今こっちへ戻すのはかわいそうだよ。ほらあ、いまあちらこちらで反政府デモがおきているじゃないか。昨日買い出しにいったら、またデモ隊と警官が衝突していたよ。まあ、悪いのは俺達じゃなく、日本政府なんだけどねえ。」
確かに、目下、こんな大問題が起きていた。政府が被災地へ届けるため、お米の供出を要求した。お役人が、家庭を訪問して、お米を取りにやってきて、善良な日本人はその通りにしたが、どういう訳だか、被災地にはまったく届いていなかったのである。これが報道されると、日本のあちらこちらで政府など信用できるものかと、反政府デモが起こるようになった。もしかしたら、第二の米騒動といえるかもしれなかった。
「はい。僕はそれよりも、各家庭で米が消費されないで、安易に寄付できてしまうのが驚きでした。日本には他にも食料が、ありすぎるほどあるのかと。」
「兄ちゃん、いまはそれじゃなくて、このメールに返事を出してやらなくちゃ。多分きっと、相当悩んでいるんじゃないのかな。水穂さんも、よくないんだろう。下手くそだけど、頑張って日本語で書いてくれたんだから、俺達もわかりやすく。」
「そうですね。いまは、政治的に不安定で、とても落ち着かない状態なので、申し訳ないのですが、もうしばらくそちらにいてもらうようにとね。」
ジョチはメモ用紙にメールの原文を書き始めた。
一方。
「蘭、落ち込んでいてはだめよ。早くしないとお客さん来ちゃうから、そこどいて。掃除の邪魔よ。」
先日、諸星正美から言われたことが、まだ気になっている蘭であった。
「ほらあ、どいて。ほんとに最近ボケッとしてるわね。それともこないだの地震の事を気にしてるの?まあ、確かに、被災した人にお米が届かなかったというのは大問題だけど、あたしたちがしていることまで自粛しなきゃいけないのか、ということはないと思うわよ。テレビもラジオも地震の話一色で、なんでもかんでも被災した人のために贅沢は敵、みたいな風潮あるけどさ、戦時中じゃないんだから、そこまでしなくてもいいんじゃないの?」
アリスがそういうときにポンポン言えるのが、蘭は羨ましかった。
「暇してるんだったら、ちょっと家電屋さんにいってきてよ。電池が切れてなくなったから、新しいの買ってきてちょうだい。」
アリスにそう命令されて、蘭は仕方なく出掛ける支度を開始した。
「わかったよ。電池は何を買ってくればいいの?」
「時計に入れるから、単3型、四本。アルカリではなくマンガンの方が長持ちできていいわ。」
そういえば、居間にぶら下がっている掛け時計の電池が、切れていて、もう時計が動かなくなっていたのだった。
「わかった。じゃあいってくる。」
「かならずよ、間違えてアルカリ電池は買ってこないでね。」
「はいよ。うるさいな。」
蘭は、ぶつぶついいながら、家をでた。幸い家電量販店はすぐ近くにあった。店に入ると、ガンガンの宣伝音楽がかかってくるので、蘭は、どうもこの店は苦手だと思っていたのだが、今日かかっていたのは、ショパンの船歌だった。
「あれ、この店、以前はうるさかったのに。もしかして店を間違えたか?でも、看板には伊藤電気とかいてあったはずだから、間違いないのか。」
なかを見渡すと、ちゃんとテレビも炊飯器も普通に売っていた。電池売り場はすぐ近くにあったので、蘭はそこへ直行する。蘭にしてみれば、電池の種類なんてよくわからなかったから、店員にきいて確認してもらう必要があったが、電池売り場には、会いたくない人物がたっていた。しかも店員と、なにか話している。終わってから聞こうと思ったが、なかなか終わりそうにない。しかも、こんな単純な質問をしたら、またバカにされてしまいそうだ。蘭は、最も高価な電池をひとつむしりとり、レジへいこうと思ったが、
「ちょっと蘭さん、充電式電池なんか買って何につかうんですか?」
と、その人物に声をかけられ、ぎょっとする。
「なんだ、波布のくせに、声をかけるな!」
むきになって言い返すが、ジョチは相変わらず冷静なまま、
「あいにくですが、それ、僕がさきに買う予定だったんですよ。いま定員さんに適合するかどうか確認していただけなんです。ご存知のとおり充電式は、合う合わないの落差が激しいですからね。あうと、よく働いてくれますが、あわない機器にはとことんあわないという。」
といった。
「お客さんは、充電式電池を何に使う予定だったのでしょうか?」
と、一緒にいた店員がきく。
「いや、家の壁掛け時計の電池が切れたから、買いに来ただけです!」
むきになって蘭がそういうと、
「じゃあ、そうなりますと、充電式は、適さないと思いますので、こっちのマンガン電池がよいのではないかと思われます。」
店員が、目的の電池を持ってきてくれた。まあ、これで蘭の目的は達成されたのは確かなんだけど、なんとなく悔しかった。
「はやくレジへいったらどうですか?こんなところでぼさっとしていたらおかしいですし、もうほしいものは手に入った訳ですし。」
「お前こそ何に使うんだよ!」
またからかわれたような気がして、蘭はそういうのだが、
「ええ、単に電子辞書の電池が切れたので買いに来ただけですよ。ちょっとわからない単語があったから、調べていただけですよ。」
と、さらりといわれた。
「へえ、お前でも、英語力はさほどないということなのだろうか?」
「嫌ですね、蘭さんは。外国語は英語ばかりではありませんよ。」
「じゃあ、どこだ!一応、ドイツなら長年住んでいた経験もあるからな!」
「まったく。変なところでむきになられても困りますな。僕が調べていた言語はフランス語です。うちに丁重なメールがきて、その返信を書いているのですが、そのために調べていただけのことです。」
「そうか、お前には多言語家の友達というものはないんだな。きっとお前が頼むのは、契約書で結ばれた通訳者くらいしか、いないだろうから、そういうときはすぐに頼めないという!」
蘭は、やっと勝てたぞ!というつもりでそういったのであるが、
「蘭さんも鈍いですね。ほんとに知らないんですね。その多言語家なら、今頃、フランスで静養しているんじゃないですか。といっても、容体はかなり深刻になっているので、近いうちにフランスのお医者さんに見てもらうことになったらしく、結果はどうなることやら。」
と、高笑いが帰ってきたので、蘭はなに!とばかりに驚く。
「ええ。僕たちで出しましたよ。地震のあと、著しく不安定になりましたから、災害ばかりの日本では、落ち着かないでしょうからね。それでは、病状にもよくないとおもいますから、のんびりしたヨーロッパにしばらくいさせた方がよいかなと。」
「貴様!何でわざわざそんな危ないことをさせたんだ!邪魔者は消えろみたいな、そんな冷たいことを平気でするなんて、やっぱりお前は、共産主義の、薄情者だな!」
「さあ、どうでしょうね、蘭さん。少なくとも、災害だらけでいつまでも落ち着かないよりは、良いのではないかと思いますけどね。あなたには、災害を止めることはできないでしょうからね。さて、遅くなったら大変なので、お先に失礼しますよ。」
カラカラと笑いながらレジへいくジョチの背を、蘭はぶん殴ってやりたいと思った。
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