パートナー

朝田 さやか

プロローグ

「お母さん、この本買って。」

 

 女の子が書店で手に取ったのは、ある人物の伝記。みなさんもこの女の子と一緒に、この人の過ごした人生を追ってみましょう。

 

 

 

 はじめまして。私の本を読んでくださりありがとうございます。まずは自己紹介をしますね。

 

 私の名前は香坂こうさかまゆみです。そして、私は「深花家みはなけ」の一員です。「深花家」って?と思った人のために、その説明を…

 

 

 「深花家」は、私たちの住む家のグループの事を指します。血が繋がっている人たちは、ほぼみんなが「深花家」を背負って生きています。「深花家」に生まれた人は、各々の「能力」と「力」を持って生まれてきます。

 

 「能力」は人によって違って、それはその分野において飛び抜けた才能を持っていることです。それは言語だったり、デザインのセンスだったり、運動神経だったり…。それはもう人によって様々です。

 

 「力」は、言わば魔法が使えるような感覚です。年齢と共に一日に使える「力」の量が大きく、使える「力」の種類が増えてきます。時間を止められたり、声を出さずに会話できたり…。使える「力」の量が多ければ多いほど、自由に使えます。ただし、この成長の具合も、個人差がありますが。

 

 それと、最後にもう一つ。私たちには家のなかで決められた「パートナー」が存在します。年が近い異性と「パートナー」になって、一生を共に過ごします。自由な恋愛ができないように思いますが、「パートナー」同士は惹かれ合うように力が働いているので、嫌なことは何一つありません。

 

 前置きが長くなりましたね。この本には「力」を働かせました。読むだけで、あなたは私のいた世界へタイムワープしたような感覚になれます。どうか、私の過ごした時間をみなさんも共有してください。

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