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 夏休み明けの日が水曜日であるということもあってこの学校に登校した一週間がとても短く感じられた。その分、テストに向けての焦りみたいなものは大きかった。

 一時間目は一応古典ではあったが、先生がいなくて自習だった。古典のものをほぼ持ってきていなかったので(古典が自習なのを知っていて持ってくる量を抑えた)違う教科をやった。

 二時間目の物理はテスト範囲を終わらせるために自分で問題を解くみたいな時間はなくて問題も先生がそのまま解説みたいな感じで相当時間がないのが窺える。その分、僕たちはテストが行われるよりも前にしっかりと自分で解けるようにしなくてはならない。

 四時間目の保健では結婚生活についてみたいな話でこういうときに陽向との将来を真面目に考えてしまってだから自分はこうしなくてはみたいなことまで思ってしまうのである。将来は一緒に、みたいな話まではするけれども細かい話とかは二人でするとかはなくてそれぞれが多分それぞれなりの思いみたいなものを抱えているはずである。どっかのタイミングで、近いうちに二人の間でそんな話ができたら良いかもしれない。正直、実現するのは相当先になるのでそこまでにある出来事等々で何か変わってしまうかもしれないが、陽向と一緒にいることを目標に頑張っているところが頭のどこかにはあると思う。

 五時間目のコミュ英では昨日に引き続き発表だった。ギリギリ最後まで終わるか終わらないかくらいな時間だったので実際のところ結構ドキドキしていた。一応しようと思えばできることにはできるが、まだ完全にオッケーと言える状況を作り上げられたわけではないのでもう少しだけでも時間がほしかったのである。ただ残ったのが五人くらいなのでそこまでの時間がその前までにあるわけではないので家等で完璧になるまで練習するみたいなことをしていく必要があるのだ。

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