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 今日で1月6日からちょうど半年、つまり陽向と付き合ってから六ヶ月である。実際のところ世間ではどうしているのかはよく分からないが、手紙を書こうと僕は思い昨日下書きを作って本書きをして相当念入りに作った。

 陽向とはクラスが違うのでそう簡単に手紙と分かるものを渡すのはどうなのかという思いが僕にはあったので下駄箱に入れておこうという風に決めていた。

 しかしながら普段よりもちょっと学校に着いたのが遅かったのだが、そうすると下駄箱のところにいる人の数が多くて人の下駄箱を開けるわけだからあまり他人に見られるのはよくないと思ったので何かをしているふりをして誰もいないことを確認して下駄箱に入れた。無事に手紙を下駄箱に入れることに成功したのである。

 お昼の時に陽向からお手紙ありがとう、家に帰ってからゆっくり読むねということだった。書いたことを他の人が読む可能性を考えるとある種では良い手段ではないかとも思った。

 そして陽向が家に帰って読んでそれに対していっぱい書いてあって嬉しい、思いが伝わったよということで長い時間かけて書いたかいがあったなと思った。

 今は半年しか経っていないが、今後も陽奈にと仲良くやっていけたら良いなと思うし受験期に近づいていってあんまり二人でお出掛けできなくなっていくが同じ時期に受験を受ける仲間として励まし合って受験期を乗り越えてその後二人の時間をしっかりと作りたいと僕は思う。

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